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  お迎えが来たかな?


 きょう(2007年7月16日、月曜日、「海の日」の祝日)、とうとう「お迎えが来たかな?」と思った。
 その経緯(いきさつ)と背景。
 きのうからの台風がそれ、うっすらと晴れ間が見える。久々の青空である。
 朝、妻のカットをして仙川に行き、ロイヤルホストでモーニング。そして、10時5分にスーパー銭湯「ゆけむりの里」。
 むろん、男女は別々。私は、まず最初にサウナに入る。汗を流し、新陳代謝をするためである。

 サウナ室のテレビでは、黒田あけみと男性アナウンサー(名前は忘れた)が「日本の仏像」についての放送をしていた。日本のように、「仏像が多く残っている国」はないなどと言って、多くの仏像が画面に紹介される。十一面観音や東大寺の大仏などが次々と映し出されていた。
 バーミヤンなどで、仏像の顔が削られたり、爆薬で破壊された話に及ぶ。そして、日本の仏像は大切に保存されてきたなどと言っている。

 私(rik)は、あけみさんが鎌倉に住みながら「長谷の大仏が二束三文で売りに出されたが、解体の費用と運賃がかかるために誰も買わなかった」ことなどを知らないはずがないと思った。しかし、番組の都合上そのことには触れないのではないか。
 あけみさんほどの才女であっても、そんなことは言えないのだろう。
 などと、考えていたとき。

 そのときである。10時15分くらいだったと思う。
 サウナ室の中で、私の身体がぐらぐらと揺れた。思わず、座っている台に手をついて身体のバランスを取ったほど。そして思わず、回りの他の人たちを見た。しかし、誰も平然としてテレビを見ている。
 そこで、私は脳震盪(のうしんとう)を起こしたのだと思った。そして、次の瞬間に「とうとうお迎えが来たのかな?」と考えたのである。身体が揺れて、平衡感覚が失われかかったからである。

 その一瞬に、いろいろなことを思い出したのである。それは、まったくとりとめのないことの断片である。よく、死ぬ前に過去のことが次々と脳裏をよぎるなどと言うが、なるほどと思った。しかし、結論的に

 「とうとうお迎えが来たかな? 意外に早かったなぁ。風呂から救急車で運ばれるんだな。きょうは妻が一緒なのでよかったなぁ。でも、死なずに寝たきりになったら困るなぁ」

などと、短い時間に考えたのである。
 そんなわけで、何となく安心立命をした。

 すると数分後に、あけみさんの仏像番組が中止されて、ニュース番組に切り替わった。
 新潟に地震が発生したという。次々と速報が入る。
 そして、何とそれが午後まで続いたようだ。

 黒田あけみさんは、遠い親戚であるが消息をあまり知らない。鎌倉に住んでいることやNHKで干されたり、結婚をして渡辺姓になったものの別れてしまったことなど。しかし、私にはどうでもよいことである。
 やはり、親戚で黒田福美さんという人がいる。この人はそれほどの美人でもないと思うが、その母は素晴らしく美しい人だ。葬式で何回か話したり、見ただけであるが、こんなに美しい人がいたのかと思うほどである。義姉のところへは、よくみえるのでお話をしたこともある。

 有吉佐和子『華岡青洲の妻』の母が、そのような感じの人ではないか。

 大島へ行った汽船で酔わなかったこと。


Kuroda Kouta (2007.07.16/2007.07.16)