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 やさしい小説入門



このページの内容

  はじめに

     なぜ小説なのか?
     小説が書ける人
     一流のものを作ろう!
     文学賞を取ろう!
     小説の書き方
     投稿型と選考型
     ホームページ上の作品
     徳三と老婆と餅の話
     ツールとしてWordの利用

  具体的な考え方

     梗概と手順
     素材とタイトルについて
     該当参考資料


はじめに

ヒギンズ教授に会う前のイライザちゃん

なぜ小説なのか?

 これから、あなたが小説を書くためのサポートをしたいと思います。なぜならば、小説を書くということは「人生において、大いに意味のあること」だと思うからです。つまり、たとえ高齢になっても自分自身が「書いている」ということは、自分自身が「生きている」ということの証明になるからです。
 若い人にとっては、さらに自分自身の「可能性の追求」とでもいったような場を作ることができるでしょう。

 そして誰でもが、むろんあなたの場合もそうでしょうが、思ったよりも簡単に小説が書けることがわかります。
 私自身、やってみて驚いたほどですから、…… もっとも、それが芸術的に高い内容のものかどうかは、わかりません。私の場合は、単に自分で納得をすればよいというような考えで、いままで過ごしてきたからです。
 そんなあんばいで、ここでは「あなたが小説を書くためのサポート」などと言うのです。自分自身が作家でもないのに、他人のことなどが言えるかと思う人がいるかもしれません。あなたの「可能性を引き出す工夫」をしようというわけですから、もしもそのようにお考えでしたら、以下の文章を読んでも仕方のないことでしょう。

 自分の作品や親しい人の作品の中に、何かを見いだすよろこび。これは言い難いものです。
 小説は、単に「世界文学全集」とか「日本文学全集」などのように大冊になったものを読破していくというだけのものではないと思います。若い時代ならば、それもよいでしょう。しかし、いくら読んでもキリがありませんし、また時間をかけた割合に効果が少ないものです。むしろ、自分自身で作ることによって味わう喜びのほうが、数倍も大きいことでしょう。
 つまり、それは第一級の芸術品を鑑賞するよりも、大きなよろこびではないでしょうか。なぜならば、その場合は自分自身が当事者になっているからです。元来、人間は自己本位な性格をもっているということを改めて知るゆえんです。


小説が書ける人

 それでは、具体的にどんな場合に小説がすらすらとかけるのでしょうか?
 それは、

(1) 若い人(むろん、若くなくても情熱があって、がんばれれば高齢者でも可能ですが、……)
(2) 同じことでもあまり面倒くさがらずに、こつこつと努力をする人
(3) モチーフマニュアルをもっていて、それを活用できる人

のような条件です。

 これらが揃っていれば、作家になるのはあまり難しくないと思います。むろん、天性や創造性なども必要でしょう。しかし、実際の執筆は何となく基本的な作業の反復のような感じになってしまう場合が多いようです。人気作家の日々の作業などを考えるとわかるでしょう。
 例えば、私は『まんが道』に描かれている手塚治虫については、その優れた才能よりも、仕事に対する責任感のようなものに神々しささえ感じます。弟子(藤子不二雄だったか)が見た師の姿勢に、「エックハルトのゲーテ」や「唯円の親鸞」のような感情を覚えてしまうのです。さらに、そうなると「懐奘の道元」までに思いが馳せるのです。

 実は、私は作家にはなったことはないのです。しかし、依頼をされて書籍やホームページなどを作ったことがあります。書籍は技術系のものでしたけれども、次々と依頼があって3年間で20冊以上のものが出版されました。それぞれ200ページ以上のものですが、それなりに図書の形をしています。
 もしも、疑ってそれらの概要がお知りになりたいときは、下記のゴーグルなどで「黒田康太」とインプットしてみてください。いくつかの作品が紹介されていると思います。

    http://www.google.com/

 また、ホームページについても、約6ヶ月間で1ギガバイトのものを作成しました。むろん、1つのプロバイダの1つのサイトには入りきれません。「300メガバイトのエリア」3つと「55メガバイト」と「50メガバイト」との5つに分散をして、互いにハイパーリンクをして何とか動かしてみました。
 先輩に言わせると、「書籍の著作」も「ホームページの作成」も、かなり早いピッチだそうです。しかし、私はそんなに急いだりしたわけではないし、また朝から晩までがんばったというわけではありません。また、数人のグループでやっているのではないかと聞かれたこともあります。しかし、実際には私一人で進めてきたことなのです。

 ただ、上記の(3)のように梗概となるモチーフが、実際には数十倍の量があったことと、すでに「著作方法のマニュアル」と「ホームページの作り方マニュアル」を自分で作成していたことが、早くでき上がった原因なのでしょう。そして、そんな技法を小説に関しても発見をしたのです。
 したがって、あなたにそれをマスターしていただくと、かなり高いレベルの小説家になれるんではないでしょうか。


一流のものを作ろう!

 どうせ作るなら素晴らしいものを手がけたいものです。そして、世の中によろこびを与えたいと考えます。むろん、自分自身で納得ができるものでなくてはいけません。若い人であれば、やはり有名になることも、ある程度は必要でしょう。読まれない小説をたくさん作っても、自分自身にとってはともかく、社会的にはちょっと残念ですから。
 自分自身が「生きている証明」などと言っていたら、独りよがりになってしまうかもしれません。できたら、他人に喜びを与えることができる作品を次々と作っていきたいものです。
 そのために、……(後で追加)


文学賞を取ろう!

 芥川賞や直木賞などの受賞者は、その受賞後に何となくジリ貧になってしまう場合が多いようです。つまり、次々と素晴らしい作品を作り続けていくことができないのです。その理由は、種子(たね)がつきてしまって後が続かないからです。また、マンネリになってしまい、作品にユニークさや意外性が失われ、次第にダラダラしたものになってしまう場合も多いようです。
 すると、出版社も引き受けてくれません。なぜならば、そのような作品は売れないからです。そして、現代は売れないもの、金にならないものは相手にしないという風潮がふつうですから。社会の仕組みが、そうなっているから仕方がないでしょう。そんなために、せっかく賞を取った人も挫折をしてしまうことが多いようです。

 私の親しくしている人の知人に、深沢七郎という人がいました。
 かつて彼は、素晴らしい作品(『楢山節考』といいます)で文学賞を受賞したのですが、「その後に続けて大作を作り続けることができなかった」と、私の知人に漏らしたことがあったそうです。やはり、『楢山節考』のような素晴らしい作品を次々と読みたかった人が多かったことは、当然ながら事実でしょう。
 直接に話したことはありませんが、知人から又聞きで受けた感じ方からは、どうやら創作の材料、悪い言葉で言えばネタがなくなって、さらに生活が荒れてしまっていたようです。知人の話では、彼は「日劇ミュージックホールの舞台」に出ていた人らしいですから、材料が不足することなどはないのではないかと、私は思ったんですが、……
 しかし、さらに伝え聞くところによりますと、深沢氏は筆禍を起こしたそうです。それは、皇室関係のことだそうで、その出版社の社長は責任を感じて自殺をしました。そんなことで、小説家としての前途は閉ざされてしまったのかもしれません。

 また、10年以上も前のことですが、確か栗良平という人の『一杯のかけそば』という作品が、話題になったことがあります。私も大いに感激をして、このような素晴らしい本を多く読みたいので、じゃんじゃん執筆をしていただきたいと考えました。しかし、どういう事情かわかりませんが、調べたらその1冊だけしか本になっていないようです。(2006年1月22日現在)
 そのような素晴らしい作品を書きながら、彼は後に寸借詐欺で問題になったと言います。おそらく、作品が売れなくて生活に困ってしたことでしょう。しかし、作家が罪に問われてしまうと、せっかくの基盤もダメになってしまうようです。
 私たちも、以上のお二方(ふたかた)のようなパターンにならないように注意をしなければなりません。

 そこで、私たちの場合には、小説の材料が尽きないように、ここにモチーフ(小説のストーリになる「梗概」)を300くらい用意をしました。それらは、かなりオーソドックスのものから、読者の意表を突いた内容まで、実にさまざまです。そのモチーフは、少し加工することによって中編小説にも、短編小説にもなるでしょう。あるいは、かなり大きなスパンで企画をしなおすことによって、長編小説になるかもしれません。
 むろん、素材の切り口が斬新であるので、新聞などの連載小説に仕上げてもかまいません。

 後に述べる青空ライブラリ文学系同人のメンバーならば、それらを自分自身の創作として自由に使うことができます。むろん、その小説の著作権は、すべてその人のものになるでしょう。
 さらに、一方ではそれを小説にする「基本的な手法」(「マニュアル」に当たるもの)も何とか作成してみました。マニュアルを作っておくと、制作時にストーリの展開だけに全力を挙げて考えることに集中できます。したがって、創作と言っても、それはかなり単純な作業になってしまいます。

 そんなわけで、誰でもがプロの小説家になるだけの「素材」と「技法」を用意したことになります。だから、ある程度の日々の作業を続けることによって、かなり楽な方法で小説が次々と完成することになるでしょう。もしも、それらの利用を考える人がいましたら、このページを参考にしてください。まだ、完全な形で上記を整備したわけではありませんが、すべてを公開しています。
 それを利用していただくことによって、このページを実行する人たちの中から何とか文学賞を取る新人が出て欲しいと思います。そして、新進小説家をスタートさせましょう。
 この秋か、来年くらいからは……


小説の書き方

 ここでは、具体的な近道を考えることにしましょう。
 例えば、こんなのでは困ります。「空中を歩く方法」です。

 「まず、右足を上げます。そして、次は左足を上げるのですが、右足が地面に着く前に上げなければなりません。そしてさらに、右足をそのようにします。すると空中を歩くことができます。……」

 これでは、やってみるまでもなく私たちの重力の場、つまりこの世界ではちょっとムリなことでしょう。月面などの重力のない場へ行けば、話は別ですが。
 しかし、このページではそんな話とは異なって、とくにムリをしないで高い確率で実現ができるように、手順や内容を配慮してあります。軽い気持ちで始めていただいてかまいませんが、あなた自身のもっている能力などについて、あなた自身が猜疑心を抱かないようにしてください。
 私は、いつも『歎異抄』にある言葉

    <と(取)りて信じたてまつらんとも、またすて(捨)んとも、面々の御はからひなりと、云々>

を思い出します。それと、まったく同じ状態ではないでしょうか。
 また、『正法眼蔵随聞記』に書かれている

    <切に思うことは、必ず遂ぐるなり>

をなるほどと考えたりもします。


投稿型と選考型

 芥川賞や直木賞などの選考方法は、それぞれに基準があって、異なっているようです。いずれにしても、それらが納得をするだけの優れた作品を作っておく必要があります。ここでは、他の賞などを含めて一般的なことを考えてみましょう。
 ふつうは、懸賞のように作品を応募させて、その中から選考委員たちが選ぶ場合がほとんどです。しかし、そうではなくて、すでに出版された作品の中から選択をすることもあります。その場合は、自分の作品をすでに書籍にしておく必要があります。もしかしたら、今後はホームページ上の作品も対象になるかもしれません。

 そのようなことを考えて、青空ライブラリ文学系同人を設立しました。
 そして、定期的にメンバーの作品を載せた書籍を作成して、PRをしておくのです。ただし、その発行部数は経費をかけないために非常に少なく、むろん市販品にしなくてもよいでしょう。希望者だけへの頒布(はんぷ)方式として、いくつかの賞の関係者へ送付をしておけばよいからです。そのように同人誌を出すという配慮も必要なのです。

 ふつう、応募作品は未発表のものとなっているので、落選をした作品を同人誌に載せて、反省をしたり再評価をはかるのもよいことでしょう。同人誌にしないまま、まったくの個人のものが評価されることは、非常に少ないようです。
 実は、「投稿型」とか「選考型」など、上に述べたようなことについて、私はあまり知らないのです。実際に、私は芥川賞や直木賞の候補になったことは一度もないからです。自分自身では、そのくらいの実力はあると考えているのですが、応募をしたこともないし、またどこの同人誌にも属していないからです。

 それどころか、今までの仕事では小説などとは、あまり関係がありませんでした。
 ただ、大学から依頼されて作成をした教科書用の図書が、何冊か「全国学校図書館選定図書」に選ばれたことはありました。そんな頼りない経験や実力で、何で偉そうなことを言うのか、と言われそうです。まったく、当然のことでしょう。
 その理由は、後に述べる「具体的な考え方」のところで紹介をする高守先生がおられるからなのです。
 正直言うと、上に書いたようなことは、すべて高守先生から聞いたことなのです。


ホームページ上の作品

 ホームページ上の作品は、一般的に「その作者は満足をしている」ようです。しかし、「見られたものではない」というのが多いという意見があります。また、時には盗作のようなものさえあるそうです。
 そのようなことについては、いまここで取り上げて言いたくはないのです。なぜならば、おそらく私のものも、「見られたものではない」という心配があるからです。しかし、そのようなことが言われるのは、それはそれなりに理由があるのです。

 ふつう、出版社から本を発行するときには担当の編集者が付きます。出版社にとっては、商品を市場に出すのと同じですから、当然のことなのでしょう。そして、編集者は細かいアドバイスや執筆のフォローをしてくれるのです。さらに、原稿の段階でいろいろとアイディアを与えてくれたりもします。むろん、誤字や脱字も訂正してくれます。
 そんなチェック行程があるので、できあがった書籍はそれなりに仕上がりになっているわけです。

 しかし、ホームページの場合には、ふつうその編集者を作者が兼任するわけですから、独りよがりになってしまうようです。他人の目で見る厳しいチェックがないということによって、どうしてもミスが残ってしまうからです。そんなために、満足に日本語の文章にさえなっていないようなものも、ときどき見受けられます。
 それを書いた本人さえ、そのことに気づいていないということが、非常に大きな問題ではないでしょうか。

 したがって、この青空ライブラリ文学系同人ではお互いに編集者の立場の作業をして、作品を鑑賞に堪える内容にしていくということが特徴なのです。また、高守先生のプロとしての厳しい目で見ていただいて、どこに出しても恥ずかしくない内容にしたいと考えています。そのようにすることによって、作品はそれなりの高い評価を受けることができることでしょう。
 ホームページでは、ふつう文学作品を横書きになっていることにも、もしかしたら問題があるかもしれません。
 私の利用しているホームページビルダー(V.9)には、まだ縦書きのバグがあるので何とかしたいと思っています。PDFファイルを利用したり、印刷だけを縦書きにする方法なども検討中です。


徳三と老婆と餅の話

 道元の『正法眼蔵』にある話です。
 徳三、ぼすの愚かしい会話。……(後で追加)

 徳三も老婆もいずれも舌足らずで、話したこと自体に疑問が残ってしまい、解決がなく意味がないというのです。そのように道元は、しつこく解説をしています。私は、そうならないような小説技法でありたいと思います。
 そんなために、ここに「小説技法」を創作ヒントとして、老婆心ながら公開することにしたのです。


ツールとしてWordの利用

 効率よくストーリを仕上げるためには、「アイディアプロセッサ」や「ドキュメントプロセッサ」としての利用ができるワープロでなくてはいけません。つまり、「折りたたみ」ができないとダメなのです。短期間で、大量の作品を作るときには、そのツールが完備していないと実現できないからです。
 「折りたたみ」とは、かつて一太郎で「ランク」というような名称で、私は大いに利用をしたものです。残念ながら、ホームページビルダーでは、そのような機能はムリのようです。やってみましたが、メニューにある「ツール」の「見出しエディタ」を補助的に利用するくらいしか、その方法がないようです。むろん、メモ帳ではどんなにがんばってもムリでしょう。

 もっとも、メモ帳で長編小説を作ることもできます。しかし、その作業は機械的な操作ができないために、すべて考えで行ういわゆる頭脳的作業になってしまうので、ムダやムリが多くなってしまい効率が悪くなります。もしも、あなたが売れっ子になって、次々と原稿の依頼が来たときに、メモ帳方式ではアウトになってしまうのではないでしょうか。
 そこで、「Wordの効果的利用方法」を考えてみました。
 「折りたたみ」なども可能ですし、「アイディアプロセッサ」としての利用価値も大きいからです。しかし、私のバージョンではWoordにも、いまだに縦書きの機能にバグがあったりして、まだまだ使用には堪えないのですが、それはやがて改善されることでしょう。


 具体的な考え方

梗概と手順

 あらかじめ梗概を作ることは楽しい作業です。
 『堤中納言物語』の「設計図を書く男」にも、そのようなことが書かれています。……(後で追加)

 いっぽうでは、手順を確実に決めなければなりません。手順が悪いと、なかなか仕上がらないからです。そこで、私は手順を「標準作業」として作成しました。その通りにすれば、その通りになるという手続き上の問題です。小説を作るときは、その内容だけを考えたいものです。そんなときに、パソコンの操作やWordの操作方法などを調べていたら、思考が中断をしてしまうからです。
 私は、現職のときは技師の仕事をしていたので、そのことが非常によくわかっています。そして、常にそのように考えてきました。
 だから、短期間に大量を仕上げる「作り方」については自信があるのです。

 しかし、技師だったということは、正直に言うと文学的素養やセンスに欠けていることも事実です。そう言ってしまえば、お終(しま)いですが、事実だから仕方ありません。皆さんの小説を読んで、評価をすることなどはムリなんです。ただ、作り方と考え方のお手伝いができる程度なのです。
 つまり、いくら偉そうに言って、文学を評価できるだけの力は私にないのです。
 でも、この青空ライブラリ文学系同人には高守先生がおられます。
 高守先生は、私とほぼ同年代ですけれど、現役のときは大手新聞社の論説委員をしておられました。そして、文学担当として新聞小説や文芸欄を担当されていたのです。そんなわけで、久しく高守先生の全面的な助力があるので、私は偉そうなことを言えるのです。


素材とタイトルについて

 同じ素材を扱うことがあります。
 『今昔物語』に出てくる「平中の話」。芥川龍之介『好色』。菊池寛『新今昔物語』の中。

 同じタイトルで、内容が異なる。
 芥川龍之介『邪宗門』、北原白秋『邪宗門』
 かつて話題になって原田康子『浮雲』。二葉亭四迷の『浮雲』をどうしても考えてしまう。
 ……(後で追加)


該当参考資料

 作業を進める場合の具体的な資料を次に示します。
 ひととおり目に通しておくと、以後は効率がよいのではないでしょうか。……(後で追加)

マイフェアレディになったイライザちゃん 『ピグマリオン』から


Kuroda Kouta (2005.08.12/2011.01.31)