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 『養生訓』 私的研究



○資料の内容

 かつて健康に関して、その抜粋を読んだ『養生訓』です。
 しかし、この度、その全文を読んでみることにしました。そこで、まず全文をテキスト化することにしたのです。


 そして、現時点では

(1) 『養生訓』 私的研究  このページです。
(2) 原文『養生訓』 全巻 …… 何とかできました。現在は細かい部分の校正中です。
(3) 本文の訳注と覚えページ …… (2)から呼び出します。まだ、すべてではありません。
(4) 意訳『養生訓』 抜粋 …… まだ、できていません。

を用意しました。(2006.01.03現在)


 しかし、あくまで私的研究のためのものですから、もしもこれを学校の問題の解答や試験などに利用するときは、注意をしてください。私が未熟なために、もしかしたら誤った記述があるからです。また、同様に研究の資料などに用いるときも、配慮をしていただかないといけません。
 底本に使ったテキストの他にも、他の流布本から私の好みや判断で、置き換えた箇所がかなりあります。そんなために一貫性や学問的な価値が、少なくなってしまったかもしれません。いずれにしても、自分自身が愛着をもって何回も読み直している愛読書ですから、それでよいと思っています。
 原文の中で、一部が現代文の送りがなになっているところなど、まったく手前勝手で申し訳ありません。インプットするときに、いちいち旧仮名遣いにするのが面倒だったからでもあります。
 そんなことも、ご理解をしていただけなければいけません。

 (2)は原文と言っても、いわゆる「漢字かな交じり文」に過ぎません。ふりがなを該当漢字の直後で、括弧に入れて示したのですが、そこはすべて口語表記になっています。原文自体の表記も、現代かな遣いになっているところがあるかもしれません。つまり、学問的な評価をすると、きわめて怪しげなものになっているのではないかと思います。
 また、かなり大きなテキストとなっています。(と言っても220KB程度。2005.12.07現在) しかし、この大きさ程度でも、編集が大変です。なぜならば、文字の処理に関する動作が大幅に遅くなってしまうからです。私のパソコン(DELL DIMENSION 8400)では1文字を削除したり、追加をするのに、数秒がかかってしまうのですが、それでもあえて全体を一つにまとめました。

 その理由は検索などをするときに、テキストを分割しておくと手数がかかって面倒だからです。結局、後で利用をするときの横着を考えて、便宜をはかったことになるのでしょうか。

 (4)は意訳ですが、 いわゆる「漢字かな交じり文の口語表記」に過ぎません。
 段の中の「……」とある箇所は、原文が省略されていることを示します。その部分がどうなっているかを必要とするときは、(2)を参照してください。

○貝原益軒とう人物

 貝原益軒(かいばら えきけん 1630−1714)は、江戸時代前期の儒学者であり、教育家でもありました。
 筑前の生まれで、幼いころから学問に志し、後に朱子学に奉じました。『慎思録』・『大和本草』・『益軒十訓』・『女大学』などの著作があります。洋学は彼よりもさらに後の時代に入ってくるので、益軒の思想には洋学の影響がありません。ただし、中国を経由してくるものに関しては、何らかの関係がある場合があります。
 『養生訓』について考えると、姿勢としては学問に取り組んだというよりか、むしろ体験の中から経験的に割り出してきたようです。また、医学書などからの引用が多くあり、読書をかなりしていたであろうことがわかります。

 しかし、益軒は非常に意志の強かった人だったのでしょうか。意志薄弱の私たち(黒田康太と回りの人たち)には、実行がちょっとムリじゃないかと思われるふしもあるようです。
 例えば、「酒は、ほろ酔いでやめる」(109・240・324など)とか「セックスは、接して漏らさず」(465など)などというのはどうでしょうか。
 何となく、よほどの聖人でなくては実現ができないと私は思うのですが、……

 益軒には朱子学の影響が強いので、仏教の否定者のような姿勢が何となく見られます。
 黒田藩の藩医という身分でしたが、実際の診察はしていないらしい。この『養生訓』は、治療的なものではなく、原理的な記述、つまり予防医学と言ったほうがよいでしょう。
 それはともかく、この時代に貝原益軒や関孝和(和算の大家)・平賀源内(技術の先端)などがいて、世界的にも日本の文化の高さを私は誇らしく思うのですが、……

○『養生訓』の構造

(巻第一) 総論上
(巻第二) 総論下
(巻第三) 飲食上
(巻第四) 飲食下
       飲酒
       飲茶付たばこ
       慎色欲
(巻第五) 五感
       二便
       洗浴
(巻第六) 慎病
       択医
(巻第七) 用薬
(巻第八) 養老
       育幼
       鍼
       灸法

本文に関する補足

 フォーマットの都合で、縦書きを横書きにしてしまったが、それでも句読点を増やして、読みやすくしました。
 読みにくい漢字には、その直後にふりがなをかっこの中に記した。例えば、括弧(かっこ)のようにです。ただし、その場合に旧仮名遣いではなく、すべて現代の読み方を示した。
 わかりにくい意味の言葉や年代などについては、その直後に簡単な補足説明を「=」を附けて示した。
 さらに細かい説明が必要なときは、本文と区別するために小さい紺色の文字でコメントを加えました。
 (まだ、あまり付いていませんが、……(2005.01.05現在)

 また、本文にある引用文などには読みやすいようにカギカッコ「……」を付けてみた。また、書名は二重カギカッコを用いて『……』のようにしました。
 その他、いろいろな観点から読みやすくする工夫をしてあります。したがって、原文の様子と異なってしまった箇所があるかもしれません。
 漢字はいちおう当時の書体にしたが、常用漢字にしたところもある。 原則としては読みやすくすることを目的としたからです。そのために、かなりの箇所を常用漢字に改めました。
 それでも表示できなかった文字は、次のとおりです。


 [漢字一覧表] 数字は整理番号です。括弧の中の数字は、その漢字が、そこに既出ということを示します。






 読みやすくするという観点から、漢字をひらがなに改めたり、ひらかなを漢字に置き換えたりした箇所があります。
 例えば、「其」は「その」、「又」または「亦」は「また」などとしました。 なぜならば、そのようにしたほうが、すらすらと読めるのではないかと考えたからです。
 そんな次第で、同様に下記のようにしました。

   「是」 → 「これ」
   「此」 → 「この」  ただし、「かくのごとき(如此)」のように「かくの」と読ますときは、そのままにしてある。
   「事」 → 「こと」
   「凡」 → 「凡そ」  ただし、「すべて」と読むときは「凡(すべて)」のようにした。
   「以」・「以って」 → 「以て」
   「先」 → 「まず」  ただし、原文には「先づ」とあるところなども「まず」にしてしまった。((631)の孫思ばくの言葉など)
   「如」 → 「如く」・「如し」・まれに「如き」
     例えば、「此如」は 「この如く」となる。まれに「この如き」となるものもあった。
     また、原文に返り点の付いた「如此」は、「此如」として扱った。
   「曰」 → 「曰く」
   「必」 → 「必ず」
   「すくなく」「少く」 → 「少なく」
   「ねぶり」 → 「眠り」  ただし、「睡」・「睡り」は原文のとおり、そのままにしてある。
   「あしき」 → 「悪しき」
   「くせ」 → 「癖」

 以上のように原文でも統一されていない書き方であったので、読みやすくするために同一の簡単な形式に改めた。

 原文にある「く」字の長い形の反復記号を用いず、すべて文字に置き換えました。
 例えば、「つくづく」「ほどほど」などである。
 また、「かたがた」は「方々」、「をりをりに」は「折々に」などとしてしまった。
 会話などのカギカッコ「」の中の文章の最期にある句点「。」は、省略をした。ただし、途中の句点は残しました。また、次の文に続くときには、外側に残してあります。その場合でも「、」は煩わしいので省いてしまいました。

 文字が続いてしまって、読み間違いをしそうな箇所には、読点「、」や中丸「・」あるいは半角のスペースなどを置いた。例えば、詩などの中にある区切りなどには、読点や中丸が利用できないので半角のスペースを置いて、読み間違いのないような配慮をした。
 中丸「・」は、主に言葉が同等で並ぶときに用いました。

 思い切って、段落なども読みやすくするために増やしてしまった。つまり、段の中の改行の箇所を多くしたのである。そして、その場合は改行のみならず1行の空き行を設けた。行の前後の読み違えがないようにしたためです。しかし、段落の途中で読みやすくした場合には、その行の最初の1字の字下げをしてありません。したがって、逆に字下げのない文章は、前文から続いていて、読みやすくするためだけの改行だと考えていただきたい。

 さらに、読みやすくするために、原文にない送りがなも加えた部分などもあります。
 あくまで自分自身の研究用のテキストであるから、学問的には問題が生じるかもしれません。
 したがって、もしも何らかの形で、このテキストをご利用いただく場合は、そんなことをご承知していただきたい。

○『養生訓』に付けた見出し

 原文にはありませんが、各巻の段落に簡単な見出しと整理のための番号を付けました。見出しと番号は、私独自の勝手な判断で付けました。
 番号は1桁目が巻で、次の2桁が段落の数です。段落はいずれも99以下ですから、全体で3桁の番号になっています。そのようにすると、後で部分的に取り出したり、扱うときに、どこにあるかがわかりやすいからです。
 したがって、番号には途中にない欠番の部分がありますから、必ずしも全体の数を表すものではありません。つまり、最後の(854)が全体の段落数ではないのです。


(巻第一) 総論上

【人の身体】
【養生の術】
【草木と身体】
【内欲と外邪】
【内欲をこらえるのが養生の道】
【生まれつきの寿命は長い】
【命は我にあり=老子の言葉】
【外物の利用は大切】
【心気を養い色欲をつつしむ】
【欲をこらえて忍を守る】
【外邪をふせぐ努力をする】
【畏れることを忘れない】
【元気を減らしてはいけない】
【心は安らかに!】
【薬と鍼灸はなるべく用いない】
【君主の政治と身体の養生】
【身体を動かして安楽になりなさい】
【寿命は養生で延びる】
【人生は六十から】
【内敵と外敵に注意しなさい】
【元気を保つ方法二つ】
【楽しみ三つ=善・楽・楽】
【天地の命と人の命】
【睡ってばかりいてはいけない】
【養生の術を学ばねばならない】
【養生の術を学ぶ暇がないという異論】
【命を惜しむという異論=常と変】
【三欲を忍ぶ=昼に寝てはいけない】
【言葉を慎む】
【しばしの辛抱】
【養生の道で長生きを】
【神仏に祈るよりも養生を慎みなさい】
【気血を滞(とどこお)らせてはいけない】
【心に主をもちなさい】
【楽あれば苦あり=快さの後に災い】
【聖人は予防をする】
【養生はおっかながってしなさい】
【欲を少なくしなさい】
【病は気から=気を分散する】
【欲・養気・理を慎みなさい】


(巻第二) 総論下

【食気を巡らす=食後に歩行三百歩】
【家にいても身体を動かしなさい】
【じっとしていてはいけない】
【千金方の言葉=行・坐・臥・視はダメ】
【食後に寝てはダメ】
【昼寝もダメ】
【自信過剰は注意!】
【欲と身と何れが大切か?】
【自分を大事にしすぎて害を招く?】
【欲・忍が長命と短命の分かれ道】
【遠き慮なければ、近き憂い】
【酒食・色欲から苦しみ】
【有限の元気で無限の欲を追う】
【日々慎めば過ちなし】
【初めが肝心、後の楽のために】
【養生の要は?】
【飲食と眠りで身をそこなう?】
【楽より寿に至る】
【徳を養い身をやしなう】
【肉食の少ない山中の人は長命、魚を食べる海辺の人は短命】
【一人静かに日を送る楽】
【忍は身の宝、怒りと欲は災い】
【胃の気は元気の別名】
【心が豊かで争わないと長寿】
【憂い悲しみでなく喜び楽しみ】
【心を喜ばして怒らない】
【唾液は大切、吐いちゃいけない】
【唾液は飲んで、痰は吐き出せ】
【病のときは急がずに慎重に!】
【良きも悪きも習慣から、良きに慣れよ】
【力以上のムリをしない】
【元気を惜しんで老いを迎える】
【嗇で気を養って長命】
【自分を欺いてはいけない】
【養生の術を知って自害をしてはいけない】
【完璧ではなく、ほどほどにせよ】
【道理を知れば死ぬ人はいない】
【楽しみを失ってはいけない】
【畏れ慎めば病なく長寿】
【酒は微酔、花は半開ほどほどに】
【一時の浮気は一生の持病】
【養生は中庸が大切】
【心は従容、言語は少なし】
【静で元気を保ち、動で元気を巡らす】
【大風雨と雷のとき】
【客は長居をするな】
【気はいろいろと変わる、病は気より生ず】
【臍下丹田は生命】
【七情に注意する】
【養生は「少」、「十二少」を守れ】
【養生の大要四つ】
【気を養う法】
【気を巡らし、体を養う】
【養生の四寡】
【摂生の七養】
【修養の五宜】
【行・坐・立・臥・語は久しくてはいけない】
【養生の四要】
【四損】
【老人の痰切り】
【呼吸の方法】
【鼻より清気を入れ、口より濁気を出す】
【ふだんの呼吸はゆるやか】
【調息の法】
【養生の術で心・身を養う】
【夜更かしはするな】
【塵埃などを払って清潔に】
【陽と陰、春夏と秋冬、易道の陽陰】


(巻第三) 飲食上

【飲食は元気のもと、まず脾胃を調る】
【禍は口より出で、病は口より入る】
【聖人の飲食の法】
【飯・羮・酒は熱くして飲食する】
【飯を炊く方法】
【濃厚なものより淡泊なもの、肉は控え目】
【飲食欲を押さえる】
【腹八分にすべし、満腹は禍あり】
【偏った食事の五味偏勝を避けよ】
【メリットのある物を選んで食べよ】
【飯を食べ過ぎないように】
【口腹の欲に引かれて、道理を忘れる】
【夜食・夜酒に関する注意】
【少々食をひかえても、栄養不足にはなららい】
【多く食べるのはよくない】
【常に控え目にする】
【酒食を過ごしたときは?】
【五思とは何か?】
【食べたらいけない物】
【飯はたくさん食べる。肉は少しでもよい】
【穀物は肉に勝る】
【内臓の弱い人は我慢をしなさい】
【友と一緒のときは食べ過ぎ、飲み過ぎに注意!】
【持病に悪い物はメモしておいて食べない】
【食い過ぎのときは飲食をやめる】
【まだ消化をしていないときは、次の食を抜く】
【煮物に関する注意】
【調味料には毒消しの意味もある】
【老いて色欲はなくなっても、食欲はやまない】
【新鮮なものを食べる】
【好きなものばかりを食べてはいけない】
【食べるべき五つの物】
【弱っている人には、魚・鳥の肉を少量】
【胃腸の弱い人の食べ物】
【大きな魚は油が多いので、薄く切る】
【生魚もよいものである】
【生臭くて脂の多い魚は食べちゃダメ】
【刺身、膾などには気を付ける】
【肉・いか・たこなどを多く食べてはいけない】
【生魚は塩にうすく漬けてから食べる】
【味噌・醤油・酢に関する注意】
【生野菜がダメな人は干してから煮て食べるとよい】
【自分の気に入らない味のものは養分にならない】
【少々の我慢をして過食をしない】
【胃に好ましい物を食べ、胃が嫌う物は食べない】
【胃が嫌う物は、……。】
【下痢を続けると短命になっちゃう】
【塩・酢・辛いものは食べちゃいけない】
【腹がいっぱいになったら、げっぷをするのもよい】
【食後には軽い運動、そしてじっとしていない】
【胃腸の弱い人や老人は、餅・団子・饅頭などはダメ】
【寒いときに薬酒などはどうであろう】
【肉や果物は少なめに!】
【水は清潔で甘いのがよい】
【雨水や雪水はよく、屋根漏れ水やたまり水はダメ】
【体温くらいの湯冷ましがよい】
【胃腸の中がいっぱいにならないほうが元気が巡る】
【過食で死ぬこともある】
【腹が減ったり喉が渇いても、いっぺんに大食い・大飲みはダメ】
【老人や子供は、いつも温かいものを食べるのがよい】
【夏に瓜などや冷たい麺類を多く食べると、秋になってから患う】
【食後には湯茶で口を漱ぐ】
【よその土地に行ったとき】
【肉食をしない人は長命、魚肉を多く食べると短命】
【温かい朝粥を食べれば唾が出てよい】
【香りを付け、悪臭を消し、毒を去って、食欲を増すものがある】
【食事のときには、最初おかずを食べないほうがよい】
【寝るときに食べ物が消化できていないと痰が出るので注意!】
【昼間は間食をしないほうがよろしい】
【晩食は朝食より少なめに】
【煮た物は柔らかくして食べる】
【客になったときのゴージャスな食卓に注意!】
【食後には激しい運動をしてはいけない】


(巻第四) 飲食下

【蘇東坡の意見】
【朝夕とも副品は一つでよいという意見】
【味の優れた野菜は他の物と一緒に煮ない】
【餅と団子の食べ方】
【朝夕の食事、何れかを淡泊に】
【新鮮なものを食べるのがよい】
【陽気を失って陰気になったものは食べてはいけない】
【夏に蓋をしておいたもの、冬に霜に当たった野菜はダメ】
【瓜は暑いときだけ食べるべし】
【あぶり餅・あぶり肉は熱湯に漬けてから食べる】
【茄子に関する注意】
【胃弱の人はダイコン・ニンジン・イモ・ゴボウなどがよい】
【ダイコンは野菜の王様】
【菜についての誤り】
【あぶったり熱湯にとおして食べたほうがよいもの】
【病気によって食べて悪いものがある。妊娠中は注意!】
【豆腐に関する注意】
【前の食事が未消化のまま後の食事をしてはいけない】
【薬や補薬を飲むときは、甘い物や脂っこい物などを避ける】
【ダイコン・ニンジン・カボチャなど甘い野菜は小さく切る】
【ショウガに関する風聞】
【豆腐・蒟蒻など醤油で似たものを冷えてから食べてはダメ】
【明け方に腹の具合が悪いときは朝食を減らす。酒はダメ】
【酒気が残っているときは、餅・団子などを食べてはいけない】
【固い肉やダイコンは煮ておいて、そのまま煮直すとよい】
【鶻突羹は病人にもよい】
【果物の種で未成熟なものには毒がある】
【怒ったり心配をして食事をしてはいけない】
【腹が空になってから食事をする】
【夜長の寒いときは飲食の量を減らす】
【塩分を減らすと水分を多く飲まず、胃の調子がよい】
【中華・朝鮮の人よりも日本人は胃が弱い】
【空腹のとき生の果物はダメ】
【疲れたときに多く食べると眠くなり、食気がふさがってしまう】
【百病の早死には飲食によることが多い】
【病人の欲しがるものについての注意】
【多く食べてはいけないもの】
【老人や体の弱い人が食べてはいけないもの】
【誰もが食べてはいけないもの】
【中国には食医という役職があった】
【食い合わせの具体例】
【薬とマッチしない食べ物】
【穢らわしい食べ物?】


飲酒

【酒は少し飲めば美禄、多く飲めば短命】
【酒は少し飲めば益多く、多く飲めば損多し】
【食後の酒がよく、空きっ腹の酒は害がある】
【温かい酒がよく、冷やしたり熱するのはダメ】
【燗冷ましの酒を飲んではいけない】
【酒を勧めるときの作法】
【どぶろくと甘酒はダメ】
【酒を多く飲む人は短命】
【酒を飲むときに甘いものはいけない……】
【焼酎は大毒。熱湯を飲むのもいけない】


飲茶 烟草附

【茶について】
【茶と酒は反対の作用】
【吸い物も茶も多く飲んではいけない】
【薬や茶を煎じるときは水を選ぶ】
【茶を煎じる方法】
【奈良の茶】
【煙草は毒・損】


慎色欲

【飲食・男女は人の大欲、慎むべし】
【セックスの回数】
【若くて盛んでも慎む。興奮剤などはダメ】
【成人前は慎みなさい】
【四十歳以後はいわゆる「接して漏らさず」】
【腎気を鎮める方法】
【房室における禁止事項】
【オシッコを我慢してセックスしてはいけない】
【妊娠中にセックスしてはダメ】
【脾腎は大切に】


(巻第五) 五感

【心は五感の主君】
【南向きの明るいところに居る】
【寝るときは東枕】
【座るときは正座】
【器具は簡単なもの、隙間はふさぐ】
【寝るときの姿勢、仰向きはダメ】
【獅子眠のすすめ】
【灯火を消すか暗くして、口を閉じて眠る】
【一日に一回は全身の按摩をする】
【心は静なるべし、身は動かすべし】
【引導の法を毎日行う】
【足・足指のマッサージ】
【爽快なとき、冬には按摩をしない】
【髪をくしけずり、歯を叩き、眼を温める】
【明け方に自分で足のマッサージをする】
【寝るときに子供に温かい手でマッサージをさせる】
【寝る前に髪をけづり、湯で足を洗い、口を漱ぐ】
【老いて用のないときは眼を瞑るのがよい】
【中年以上の人に炬燵(こたつ)もよい】
【厚着や熱い火、熱い湯などはダメ】
【足のしびれにならない方法】
【火鉢は頭から離す】
【薄着で寒風に遭ったときは】
【眼鏡について】
【歯の磨き方と目の洗い方】
【歯の病気は胃からくる?】
【若いときに歯で種を割ったりしてはいけない】
【爪楊枝で歯をほじくってはいけない】
【冬は遅く起きて、夏は早く起きる】
【熱湯で口を漱ぐと歯がダメになる】
【食事の後は、……】
【食後に寝てはいけない】
【七つの穴は気を閉じ、耳は気の出入りなし】
【瓦火桶の利用法】


二便

【オシッコは空腹のときはしゃがんで、満腹のときは立って】
【オシッコもウンコも我慢をしてはいけません】
【いつも便秘をする人は】
【太陽や月などに向かってオシッコをしてはいけない】


洗浴

【入浴は十日に一回?】
【熱い湯には害がある】
【夏でなければ五日に一度洗髪、……】
【かけ湯の効用】
【空腹時と満腹時】
【湯だらいの寸法と水風呂】
【病気のときの入浴】
【身体に傷があるとき】
【入浴後の風】
【女性が生理のときは髪を洗ってはダメ】
【温泉について】
【湯治の間の注意】
【海水だけの入浴はダメ】
【汲み湯はあまり効果がない】


(巻第六) 慎病

【病む前に自ずから防ぐ】
【予防をすれば病なし】
【ちょっと治ったときに注意!】
【一時の快楽は、後の禍】
【始めに注意をすれば、後に悔いなし】
【肉欲を慎み、外邪を恐れる】
【くよくよしてはいけない】
【急いではいけない】
【住居・部屋に関する注意】
【おっかない傷寒に注意する】
【酒飲みは中風に注意する】
【春といえども風寒に注意!】
【夏は外邪に注意!】
【四月は色欲を禁じる】
【夏はよく保養すべし】
【六・七月は元気が減りやすい】
【夏の井戸には有毒ガスがある】
【秋は涼しい風に当たり過ぎない】
【冬は陽気を漏らさない】
【冬至には労働や房事を避ける】
【冬に針灸や按摩をしない】
【大晦日には寝ないで新年を迎える】
【熱食いの汗】
【打撲傷の注意】
【冬に出かけるときは酒で暖まるのもよい】
【冷えた身体を急に温めてはいけない】
【頓死のパターン】
【おかしなことにも錯覚や精神病がある】


択医

【医者を選びなさい】
【医は仁術、医は三世をよしとする】
【医者は儒書を読み、文義に通ず】
【良医・俗医・福医(時医)】
【医は意なり】
【君子医・小人医】
【ある人の意見】
【医者は趣味などあるべからず】
【良い医者に委ねるのがよい】
【素養をもっている子弟を医者に育てる】
【俗医は学問を嫌う】
【まず志を立てる】
【貧民と愚民の死に方】
【医術は博く精しく学ぶ】
【日本の医は中華の医に及ばない】
【学ばなければ話にならない】
【仁をもって行い、利を求むべからず】
【医の温故知新】
【適中と偶中】
【庸医の多くなる理由】
【無益な諸芸が多い中で、医術は有用】
【医学生の読むべき書】
【中国の歴代名医】
【『千金方』について】
【いろいろな意見を勘案して、……】
【医学書もさまざま】
【他の医者の治療を誹(そし)ってはいけない】
【本草学にはいろいろな説がある】
【病論・脈法・薬方】
【病気になっても治らないのは、……】


(巻第七) 用薬

【医者に上・中・下】
【薬をむやみに飲んではいけない】
【薬には偏性がある】
【臨機応変の処置ができる良医】
【薬ではなく穀物と肉類で身体を養う】
【薬を飲まなくても自然に治る病気が多い】
【発病のとき薬を間違えると、……】
【養生の道あり、長生の薬なし】
【良い薬を選ぶ】
【薬の煎じ方】
【日本では中国の薬療よりも少なめに】
【少なめよりも、せめて同量に】
【利薬の分量について】
【補薬の分量について】
【婦人の薬量は男子より少ない】
【子供の場合はさらに少ない】
【薬を煎じる水の分量】
【補薬について】
【小さい人と弱い人、大きくて強い人の薬量】
【子どもの薬の煎じ方】
【中国と日本、喪と薬】
【日本独自の評価を】
【煎薬に加える四味】
【泡薬の法とは】
【振薬とは】
【補湯と利薬】
【補湯の飲み方】
【利薬の方法】
【丸薬とは】
【薬と食事】
【砂かんについて】
【湯と散と丸薬】
【いろいろな薬】
【煎法は中国も朝鮮も同じ】
【煮散とは】
【甘草について】
【生薑の用い方】
【棗について】
【中国の料理は脂っこい】
【薬を煎じる水】
【利湯の滓は捨てるべし】
【生薑の片について】
【棗の取り方と加工法】
【薬を飲んだ後は、……】
【薬と一緒に飲食してはいけないもの】
【薬を煎じるときの炭】
【薬一服の量を調整】
【薬を煎じる器】
【煎じ詰めてはダメ】
【毒消しの薬には冷水】
【毒にあたって、毒消しがなかったら冷水】
【煎湯に酒を加えるとき】
【腎臓は他の臓器と関係?】
【上焦・中焦・下焦】
【丸薬の大きさ】
【秤について】
【さまざまな香】
【悪気をさるに、蒼朮をたく】
【便秘のとき】
【早く消化をする丸薬】


(巻第八) 養老

【親を養う】
【老人は子どものように】
【老いては心静かに】
【老後は楽しむべし】
【老いて多欲を慎む】
【老人養生の道】
【老いても気を減らさない】
【老人を養う】
【老衰の人の夏と冬】
【老人の食べ物】
【老いたら寂しいのを嫌う】
【暖かい日には、……】
【老人は用心深くすべし】
【行く先短い人に対して子は?】
【老いては日を惜しめ】
【老いたらなす事を少なく】
【朱子の教え……肉を少なく】
【大風雨・大寒暑・大陰霧のときは家にいる】
【食を過ごさないように】
【老人の食事】
【病気になったら、まず食事療法】
【間食を慎む】
【年をとったら自分で楽しむ】
【老後は心と身体を養う】
【老後は静かに過ごす】
【常に静養をしなさい】
【あぐらで背もたれを】


育幼

【三分の飢えと寒さ】
【小児は熱を逃がすように】
【参考図書】




【鍼の効用と注意】
【年寄りの治療は緩やかに】


灸法

【灸の効用】
【艾草の製法と用法】
【艾草の産地】
【艾の芯の大小】
【灸に使用する火】
【灸と身体の位置】
【灸をするときの注意】
【灸の後の注意】
【灸の大きさの加減】
【灸瘡に関する注意】
【阿是の穴について】
【多く灸をすればいいとは限らない】
【禁灸の日があるが、……】
【子どもの灸】
【項の灸はダメ】
【内臓の弱い人の灸】
【灸はツボにすべし】
【生き返るかもしれない?】
【老人の灸には用心】
【病人の灸】
【できものに対する灸】
【灸は午後に】


後記

○『養生訓』の研究

 この部分は、現在制作中です。別のページになっていて、まだこのホームページからは見れません。
 その原稿の一部分が、一時的にここにメモしてあります。

・ 『養生訓』の評価

 何となく当時の倹約思想に阿(おもね)っているような箇所がないこともない。
 また、迷信的な記述もあるみたい。つまり、今日では疑問を生じたり、問題があるような文章である。
 しかし、全体的に見て素晴らしい内容である。そこで、全体的に読み直して、大いに学ぶことにした。

 「自分でよければ、それでよい。自分なりに学ぶべき所だけを、学べばよい」というような無責任でもありがちな進め方。
 現代となっては、もはや必要のない箇所は、そこを読み飛ばせばよいのである。

 繰り返しますが、この『養生訓』に関する一連の資料は、私の研究用として作成した資料なので、学問的な解釈ではありません。したがって、間違っている箇所がかなりあることでしょう。
 ご指摘やご注意をいただければ、幸いです。

Kuroda Kouta (2006.01.03/2007.10.06)