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 ヨハネの黙示録



第一章

01 イエス=キリストの黙示。
 この黙示は、間もなく起こるはずのことを、神がその召使いたちに示すためにキリストにお与えになり、キリストが天使を送って召使いヨハネにお伝えになったもの。
02 ヨハネは、神の言葉とイエス=キリストの証(あかし)、つまり、自分の見たすべてのことを証た。
03 この預言の言葉を朗読する人と、これを聞いて記されたことを守る人たちとは幸いである。時が迫っているからだ。

04 ヨハネから、アジアにある七つの教会へ。
 今もあり、かつて在り、やがて来られる方から、また、その王座の前におられる七つの霊から、
05 さらに、忠実な証人・死者の中から最初に生まれた方・地上の王たちの支配者であるイエス=キリストから、恵みと平和があなたがたにありますように。私たちを愛し、ご自分の血によって罪から解放してくださった方に、
06 私たちを王とし、御自身の父である神に仕える祭司としてくださった方に、栄光と力が世々限りなくありますように!
 アーメン。

07 見なさい、その方が雲に乗って来られる。すべての人の目が彼を仰ぎ見る、ことに、彼を突き刺した者たちは。地上の諸民族は皆、彼のために嘆き悲しむ。そうです、アーメン。
08 神である主、今もあり、かつて在り、やがて来られる方、全能者がこう言う。「私はアルファであり、オメガである。」

09 私は、あなたがたの兄弟であり、共にイエスと結ばれて、その苦難、支配、忍耐にあずかっているヨハネである。私は、神の言葉とイエスの証のゆえに、パトモスと呼ばれる島にいた。
10 ある主の日のこと、私は「霊(みたま)」に満たされていたが、後ろの方でラッパのように響く大声を聞いた。
11 その声はこう言った。「あなたの見ていることを巻物に書いて、エフェゾ、スミルナ、ベルガモ、ティアティラ、サルデス、フィラデルフィア、ラオディキアの七つの教会に送りなさい。」
12 私は、語りかける声の主を見ようとして振り向いた。振り向くと、七つの金の燭台が見え、
13 燭台の中央には、人の子のような方がおり、足まで届く衣を着て、胸には金の帯を締めていた。
14 その頭、その髪の毛は、白い羊毛に似て、雪のように白く、目はまるで燃え盛る炎、
15 足は炉で精錬された真鍮(しんちゅう)のように輝き、声は大水のとどろきのようであった。
16 右の手に七つの星を持ち、口からは鋭い両刃(もろは)の剣が出て、顔は強く照り輝く太陽のようであった。

17 私は、その方を見ると、その足もとに倒れて、死んだようになった。すると、その方は右手を私の上に置いて言われた。「恐れるな。私は最初の者にして最後の者、
18 また生きている者である。一度は死んだが、見なさい、世々限りなく生きて、死と陰府の鍵を持っている。
19 さあ、見たことを、今あることを、今後起ころうとしていることを書き留めよ。
20 あなたは、私の右の手に七つの星と、七つの金の燭台とを見たが、それらの秘められた意味は次のとおり。七つの星は七つの教会の天使たち、七つの燭台は七つの教会だ。


第二章

01 エフェゾにある教会の天使に次のように書き送りなさい。
 「右手に七つの星を持つ方、七つの金の燭台の間を歩く方が、次のように言う。
02 『私は、あなたの行いと労苦と忍耐を知っている。また、あなたが悪者たちに我慢できず、自らを使徒と名のり実際にはそうでない者たちを調べ、彼らの嘘を見抜いたことも知っている。
03 あなたはよく忍耐をして、私の名のために我慢し、疲れ果てることがなかった。

04 しかし、あなたに対して言うべきことがある。あなたは、最初のころの愛から離れてしまった。
05 だから、どこから落伍(らくご)したかを思い出し、悔い改めて最初のころの行いに立ち戻りなさい。もしも悔い改めなければ、私はあなたのところへ行って、その場所から燭台を取りのけてしまおう。
06 だが、あなたには長所がある。それは、ニコライ派の者たちの行いを憎んでいること。私も、それを憎んでいる。
07 耳ある者は、「霊」が諸教会に告げることを聞きなさい。勝利者には、神の楽園にある命の木の実を食べさせよう。』」

08 スミルナにある教会の天使に次のように書き送りなさい。
 「最初の者で、最後の者でもある方、一度死んだが、また生きた方が、次のように言う。
09 『私は、あなたの苦難や貧しさを知っている。だが、本当はあなたは豊かなのだ。「自分はユダヤ人だ。」と言う者たちが、あなたを非難していることを私は知っている。実際には、彼らはユダヤ人ではなくてサタンの集団に属している者たちなんだ。
10 あなたは、やってくる苦難を決して恐れてはいけない。見なさい、悪魔が試みるために、あなたがたの何人かを牢獄に投げ込もうとしている。十日間、あなたがたは苦しめられるだろう。死に至るまで、忠実でありなさい。そうすれば、あなたに命の冠を授けよう。
11 耳ある者は、「霊」が諸教会に告げることを聞きなさい。勝利者は、決して第二の死から害を受けない。』」

12 ベルガモにある教会の天使に書き送りなさい。
 「鋭い両刃(もろは)の剣を持っている方が、次のように言う。
13 『私は、あなたの住んでいる所を知っている。そこには、サタンの王座がある。しかし、あなたは私の名をしっかり守って、私の忠実な証人アンティパスが、サタンの住むあなたがたの所で殺されたときにさえ、私に対する信仰を失わなかった。
14 しかし、あなたに対してちょっと言うべきことがある。あなたのところには、バラムの教えを奉(たてまつ)る者がいる。バラムは、イスラエルの子らの前に躓(つまず)きとなるものを置くようにバラクに教えた。彼らに偶像に献げた肉を食べさせたり、淫(みだ)らなことをさせるためであった。
15 同じように、あなたのところにもニコライ派の教えを奉る者たちがいる。
16 だから、悔い改めなさい。さもなければ、私はすぐにあなたのところへ行って、口の剣でその者たちと戦おう。
17 耳ある者は、「霊」が諸教会に告げることを聞きなさい。勝利者には隠されていたマンナを与えよう。また、白い小石も与えよう。その小石には、これを受ける者の他には誰にも分からぬ新しい名が記されている。』」

18 ティアティラにある教会の天使にこう書き送りなさい。
 「目は燃え盛る炎のようで、足は真鍮(しんちゅう)のように輝いている神の子が、次のように言う。
19 『私は、あなたの行い・愛・信仰・奉仕・忍耐を知っている。さらに、あなたの近ごろの行いが、最初のころの行いに勝(まさ)っていることも知っている。
20 しかし、あなたに対して言うべきことがある。あなたは、あのエザベルという女のすることを大目に見ている。この女は、自ら預言者と名のり、私の召使いたちを教え、また惑わして、淫(みだ)らなことをさせ、偶像に献げた肉を食べさせている。
21 私は悔い改める機会を与えたが、この女は淫らな行いを悔い改めようとしない。
22 見なさい、私はこの女を床に伏せさせよう。この女と共に淫らなことをする者たちも、その行いを悔い改めないなら、ひどい苦しみに遭わせよう。
23 また、この女の子供たちも打ち殺そう。こうして、全教会は、私が人の思いや判断を見通す者だということを悟るようになるのだ。私は、あなたがたが行ったことに応じて、一人一人に報いよう。
24 ティアティラの人たちの中にいて、この女の教えを受け入れず、サタンのいわゆる奥深い秘密を知らないあなたがたに言う。私は、あなたがたに別の重荷を負わせない。
25 ただ、私が行くときまで、今持っているものを固く守りなさい。
26 私の業を終わりまで守り続けた勝利者に、諸国民の上に立つ権威を授けよう。
27 彼は、土の器を打ち砕くように鉄の杖をもって彼らを治める。
28 同じように、私も父からその権威を受けたのである。勝利者に、私も暁(あかつき)の星を与える。
29 耳ある者は、「霊」が諸教会に告げることを聞きなさい。』」


第三章

01 サルデスにある教会の天使に、こう書き送りなさい。
 「神の七つの霊と七つの星とを持っている方が、次のように言う。
 『私はあなたの行いを知っている。あなたが生きているとは名ばかりで、実際には死んでいる。
02 目を覚ませ。死にかけている残りの者たちを強めよ。私は、あなたの行いが、私の神の前に完全なものとは認めなかった。
03 だから、どのように受け、また聞いたか思い起こして、それを守り抜き、悔い改めなさい。もし、目を覚ましていないなら、私は盗人(ぬすっと)のように行くだろう。私がいつあなたのところへ行くか、あなたには決して分からない。
04 しかし、サルデスには、少数ながら衣を汚さなかった者たちがいる。彼らは、白い衣を着て私と共に歩くだろう。それに値する者たちだからである。
05 勝利者は、白い衣を着せられる。私は、彼の名を決して命の書から消すことはなく、彼の名を父の前と天使たちの前で公に言い表す。
06 耳ある者は、「霊」が諸教会に告げることを聞きなさい。』」

07 フィラデルフィアにある教会の天使に、こう書き送りなさい。
 「聖なる方・真実な方・ダビデの鍵を持つ方・彼が開ければ誰も閉じることなく、彼が閉じると誰も開けることがない。彼は、次のように言う。
08 『私はあなたの行いを知っている。見なさい、私はあなたの前に門を開いておいた。誰もこれを閉めることはできない。あなたの力は弱かったが、私の言葉を守り、私の名を知らないとは言わなかった。
09 見なさい。サタンの集いに属して、「自分はユダヤ人である。」と言う者たちにはこうしよう。実際には、彼らはユダヤ人ではなく、偽っているのだ。
 見なさい。彼らがあなたの足もとに来てひれ伏すようにし、私があなたを愛していることを彼らに知らせよう。
10 あなたは忍耐についての私の言葉を守ったから、地上に住む人々を試すため全世界に来ようとしている試練の時には、私もあなたを守ろう。
11 私は、すぐに来る。あなたの栄冠を誰にも奪われないように、持っているものを固守しなさい。
12 私は、勝利者を神殿の柱にしよう。彼は、もう決して外へ出ることはない。私はその者の上に、私の神の名と、私の神の都、つまり、神のもとから出て天から下って来る新しいエルサレムの名、私の新しい名を書き記そう。
13 耳ある者は、「霊」が諸教会に告げることを聞きなさい。』」

14 ラオディキアにある教会の天使にこう書き送りなさい。
 「アーメンである方・誠実で真実な証人・神に創造された万物の源である方が次のように言う。
15 『私はあなたの行いを知っている。あなたは、冷たくもなく熱くもない。むしろ、冷たいか熱いか、どちらかであってほしい。
16 熱くも冷たくもなく、なまぬるいので、私はあなたを口から吐き出そうとしている。
17 あなたは『私は金持ちだ。満ち足りている。何一つ必要な物はない』と言っているが、自分が惨めな者・哀れな者・貧しい者・盲人・裸の者であることが分かっていない。
18 そこで、あなたに勧める。裕福になるように、火で精錬された金を私から買うがよい。裸の恥をさらさないように、身に着ける白い衣を買い、見えるようになるために、目薬を買うがよい。
19 私は愛する者を皆、叱ったり、鍛えたりする。だから、熱心に悔い改めなさい。
20 見なさい。私は戸口に立って、叩(たた)いている。誰か私の声を聞いて戸を開ける者があれば、私は中に入ってその者と共に食事をし、彼もまた私と共に食事をするだろう。
21 勝利者を、私は王座に共に座らせよう。私が勝利を得て、私の父と共にその王座に着いたのと同じように。
22 耳ある者は、「霊」が諸教会に告げることを聞きなさい。』」


第四章

01 その後、私は幻を見たようだ。天に開かれた門が現れた。そして、ラッパが響くように私に語りかけるのが聞こえた。最初の声が言った。「ここへ上って来なさい。今後起こることをあなたに示そう。」
02 私は、たちまち「霊」に満たされた。すると、見なさい。天に王座が設けられていて、その王座の上に座っている方がいた。
03 その方は、碧玉や赤瑪瑙(めのう)のようであり、王座の周りにはエメラルドのような虹があった。
04 また、王座の周りに二十四の座があって、それらの座の上には白い衣を着て、頭に金の冠をかぶった二十四人の長老が座っていた。

05 王座からは、稲妻・雑音・雷が起こった。また、王座の前には、七つのともし火が燃えていた。これは、神の七つの霊である。
06 また、王座の前には、水晶のような透明な海があった。この王座の中央とその周りに四つの動物がいた。それは、前後一面にたくさんの目があった。
07 第一の動物は獅子のようであり、第二の動物は若い雄牛のようであった。第三の動物は人間のような顔をしており、第四の動物は空を飛ぶ鷲(わし)のようだった。
08 この四つの動物には、それぞれ六つの翼があり、その周りにも内側にも、一面に目があった。彼らは、昼も夜も絶え間なく言い続けた。
 「聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな、全能者である神、主、かつて在り、今もあり、やがて来られる方。」

09 王座に座っていて、世々生き続けるお方に、これらの動物が栄光と誉れを讃えて感謝をささげるときに、
10 二十四人の長老は、王座に着いているお方の前にひれ伏して、世々限りなく生きているお方を礼拝(れいはい)し、自分たちの冠を王座の前に投げ出して言う。
11 「主よ、私たちの神よ。あなたこそ、栄光と誉れと力とを受けるにふさわしいお方。あなたは、万物を造られたからです。み心によって万物は存在し、創造されました。」


第五章

01 また私は、王座に座っている方の右手に巻物があるのを見た。表にも裏にも字が書いてあり、七つの封印で封じられていた。
02 また、一位(いちい)の力強い天使が、「封印を解いて、この巻物を開くのにふさわしい者は誰か?」と大声で告げるのを見た。
(注)一位 「位」は神や天使を数えるときの数詞。
03 しかし、天にも地にも、地下にも、この巻物を開くことのできる者、見ることのできる者は、誰もいなかった。
04 この巻物を開くにも、見るにも、ふさわしい者が誰も見当たらなかったので、私は激しく泣いた。
05 すると、長老の一人が私に言った。
 「泣くな。見なさい。ユダ族から出た獅子、ダビデの蘖(ひこばえ)が勝利を得たので、七つの封印を開いて、その巻物を開くであろう。」
(注)蘖(ひこばえ) 「孫」の意味。もともと、切り株や根元から生えてくる若葉のことを言う。

06 私はまた、王座と四つの動物の間、長老たち間に、屠られたような小羊が立っているのを見た。小羊には、七つの角と七つの目があった。この七つの目は、全地に遣わされている神の七つの霊である。
07 小羊は進み出て、王座に座っているお方の右手から、巻物を受け取った。
08 巻物を受け取ったとき、四つの動物と二十四人の長老は、各自に竪琴と香のいっぱい入った金の盃とを手に持ち、小羊の前にひれ伏した。この香は、聖なる者たちの祈りである。
09 そして、彼らは新しい歌をうたった。
 「あなたは巻物を受け取って、封印を開くのにふさわしい方だ。あなたは、屠られて、あらゆる種族と言葉の違う民、あらゆる民族と国民の中から、ご自分の血で、神のために人々を贖われたから。
10 そして、彼らを私たちの神に仕える王・祭司となさったからです。彼らは、地上を統治する。」

11 また、私は見た。王座と動物と長老たちとの周りに、数位(すうい、位は神や天使を数える数詞)の天使の声を聞いた。その数は、何万・何億であった。
12 天使たちは、大声でこう言った。
 「屠られた小羊は、力・富・知恵・勢力・誉れ・栄光・賛美を受けるにふさわしい方です。」
13 また、私は、天と地と地下と海にいるすべての被造物、そして、そこにいるあらゆるものが言うのを聞いた。
 「王座に座っているお方と小羊とに、賛美・誉れ・栄光・権力が、世々限りなくありますように!」
14 四つの動物は「アーメン」と言い、長老たちはひれ伏して礼拝した。


第六章

01 私が見ていると、小羊が七つの封印の一つを開いた。すると、四つの動物の一つが、雷のような声で「来なさい」と言うのを聞いた。
02 見ていると、白い馬が現れた。それに乗っている者は、弓を持っていた。彼は冠を与えられ、勝利の上にさらに勝利を得ようと出て行った。
03 小羊が第二の封印を開いたとき、第二の動物が「来なさい」と言うのを私は聞いた。
04 すると、火のように赤い別の馬が現れた。その馬に乗っている者には、地上から平和を奪い取って、殺し合いをさせる力が与えられていた。また、この者には大きな剣が渡されていた。
05 小羊が第三の封印を開いたとき、第三の動物が「来なさい」と言うのを聞いた。見ていると、黒い馬が現れた。それに乗っている者は、手に秤を持っていた。
06 私は、四つの動物の中から出る声のようなものを聞いた。
 「小麦一コイニクスは一デナリオ。大麦三コイニクスは一デナリオ。オリーブ油とぶどう酒には触れるな。」

07 小羊が第四の封印を開いたとき、「来なさい」と言う第四の動物の声を聞いた。
08 見ていると、青白い馬が現れた。乗っている者の名は「死」で、これに黄泉(よみ)が従っていた。彼らには、剣と飢饉と死と野獣で地上の四分の一を支配し、人を殺す権威が与えられた。

09 小羊が第五の封印を開いたとき、神の言葉と自分たちがたてた証のために殺された人々の魂を、私は祭壇の下に見た。
10 彼らは大声でこう叫んだ。
 「真実で聖なる主よ、いつまで裁きを行わず、地に住む者に私たちの血の復讐をなさらないのですか?」
11 すると、その一人一人に、白い衣が与えられた。そして、「彼らと同じように殺されようとしている兄弟と仲間の召使いである者たちの数が満ちるまで、しばらく静かに待つように。」と告げられた。

12 見ていると、小羊が第六の封印を開いた。そのとき、大地震が起きて、太陽は毛の粗い布地のように暗くなり、月は全体が血のようになった。
13 天の星は、地上に落ちた。まるで、いちじくの青い実が、大風に揺さぶられて振り落とされるように。
14 天は巻物を巻き取るように消え去り、山も島も、みなその場所を変えた。
15 地上の王・高官・千人隊長・金持ち・勢力者・奴隷・自由民もみな、洞穴や山の岩間に隠れ、
16 山と岩に向かって、言った。
 「私たちの上に覆いかぶさって、王座に座っているお方の顔と小羊の怒りから、私たちをかくまってくれ。
17 神と小羊の怒りの偉大な日が来たからである。誰がそれに耐えられるであろうか。」


第七章

01 その後で私は、地の四隅に四位の天使が立っているのを見た。彼らは、地の四隅から吹く風をしっかり押さえていた。地にも海にも、どんな木にも吹きつけないようにするために。
02 私はまた、もう一位の天使が生きている神の刻印を持って、太陽の出る方角から昇るのを見た。この天使は、地と海とを損なうことを許されている四位の天使に、大声で、
03 「我々が、神の召使いたちの額に刻印を押してしまうまでは、地も海も木も損なってはならない。」と言った。
04 私は、刻印を押された人々の数を聞いた。それはイスラエルの子らの全部族の中から十四万四千人だった。

05 ユダ族の中から一万二千人が刻印を押され、
ルベン族の中から一万二千人、
ガド族の中から一万二千人。
06 アセル族の中から一万二千人、
ネフタリ族の中から一万二千人、
マナセ族の中から一万二千人。
07 シメオン族の中から一万二千人、
レビ族の中から一万二千人、
イサカル族の中から一万二千人。
08 ザブロン族の中から一万二千人、
ヨセフ族の中から一万二千人、
ベニヤミン族の中から一万二千人であった。

09 その後、私が見ているとあらゆる国民・種族・民族・言葉の違う民の中から集まった数えきれないほどの大群衆が、白い衣を身に着け、手に棕櫚(しゅろ)の枝を持ち、王座の前と小羊の前に立ち、
10 大声で叫んだ。
 「救いは、王座にお座りになっている私たちの神と、小羊とのものである。」
11 また、天使たちは皆、王座・長老たち・四つの動物を囲んで立っていたが、王座の前にひれ伏し、神を礼拝して、
12 「アーメン。賛美・栄光・知恵・感謝・誉れ・勢力・権威が、世々限りなく私たちの神にありますように。」と言った。

13 すると、長老の一人が私に話しかけた。
 「この白い衣を着た者たちは誰か? また、どこから来たのか?」
14 私は、「ご主人さま、それはあなたがご存じです。」と答えた。長老はまた、私に言った。
 「彼らは大きな苦難を通って来た者で、小羊の血で洗って衣を白くしたのである。
15 それゆえ、彼らは神の王座の前にいて、昼も夜もその神殿で神に仕える。王座に座っているお方が、この者たちの上に幕屋を張る。
16 彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、太陽も、どのような暑さも、彼らを襲うことはない。
17 王座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、命の水の泉へ導き、神が彼らの目から涙をことごとくぬぐわれるからである。」


第八章

01 小羊が第七の封印を開いたとき、天は半時ほど静かになった。
02 そして、私は七人の天使が神の前に立っているのを見た。彼らには七つのラッパが与えられた。
03 また、別の天使が来て、手に金の香炉を持って祭壇のそばに立つと、この天使に多くの香が渡された。すべての聖なる者たちの祈りに添えて、王座の前にある金の祭壇に献げるためである。
04 香の煙は、天使の手から、聖なる者たちの祈りと共に神の前へ昇った。
05 それから、天使が香炉を取り、それに祭壇の火を満たして地上へ投げつけると雷・雑音・稲妻・地震が起こった。
06 七つのラッパを持っている七位の天使たちが、ラッパを吹く用意をした。

07 第一の天使がラッパを吹いた。すると、血の混じった雹(ひょう)と火とが生じ、地上に投げ入れられた。地上の三分の一が焼け、木々の三分の一が焼け、すべての青草も焼けてしまった。
08 第二の天使がラッパを吹いた。すると、火で燃えている大きな山のようなものが、海に投げ入れられた。海の三分の一が血に変わり、
09 海に住む動物の三分の一は死に、船の三分の一が壊された。

10 第三の天使がラッパを吹いた。すると、松明(たいまつ)のように燃えている大きな星が天から落ちて来て、川の三分の一と、その水源に落ちた。
11 この星の名は「苦(にが)よもぎ」といい、水の三分の一が苦よもぎのように苦くなって、そのために多くの人が死んだ。
12 第四の天使がラッパを吹いた。すると、太陽の三分の一、月の三分の一、星の三分の一が損なわれたので、それぞれ三分の一が暗くなって、昼はその光の三分の一を失い、夜も同じようになった。

13 また、見ていると、一羽の鷲(わし)が空高く飛びながら、大声で言うのが聞こえた。
 「三位の天使が吹こうとしているラッパが響くときに、地上に住む者たちは災いだ、災難だ、災いだ。」


第九章

01 第五の天使がラッパを吹いた。私は、一つの星が天から地上へ落ちて来るのを見た。この星に、底なしの淵に通じる穴を開く鍵が与えられた。
02 深い淵の穴を開くと、大きな炉から出る煙のようなものが地上に広がり、太陽も空もその穴からの煙のために暗くなった。
03 煙の中からは、蝗(いなご)の群れが地上へ出て来た。この蝗には、地に住む蠍(さそり)が持っているような能力が与えられていた。
04 蝗は、地の草やすべての緑のものと木も損なわずに、「額に神の刻印を押されていない人には害を加えてもよい」と命じられた。
05 殺してはいけないが、五か月間は苦しめることを許されたのである。その蝗が与える苦痛は、蠍が人を刺したときの苦痛のようであった。
06 その人々は、死にたいと思っても死ぬことができず、切に死を望んだとしても死が彼らから逃げて行く。
07 その蝗の姿は、出陣の用意を整えた馬に似ていた。頭には金の冠に似たものを着け、顔は人間の顔のようでもあった。
08 髪は女の髪のようで、歯は獅子の歯のようだった。
09 胸には鉄の胸当てのようなものを着け、その翼(つばさ)の音は多くの馬に引かれて戦場に急ぐ戦車の響きのようであった。
10 また、蠍のように尾と針があって、その尾には五か月間、人に害を加える能力があった。
11 彼らには王がいる。それは底なしの淵の天使だ。その名はヘブライ語でアバドン、ギリシア語ではアポリオン。

12 第一の災難が過ぎ去った。その後、さらに二つの災難がやって来る。
13 第六の天使がラッパを吹いた。すると、神の前にある金の祭壇の四本の角から一つの声が聞こえた。
14 その声は、ラッパを持っている第六の天使に向かって言った。
 「大なるユーフラテス川のほとりにつながれている四位の天使を放て。」
15 四位の天使は、人間の三分の一を殺すために解き放された。この天使たちは、定めの年・月・日・時間のために用意されていた。
16 その騎兵団の数は二億。私は、その数を聞いた。
17 私は幻の中で、馬と騎兵たちを見た。彼らは、炎・紫・硫黄の色をした胸当てを着けていた。馬の頭は獅子の頭のようで、口からは火と煙と硫黄とを吐いていた。
18 馬の口から吐く火と煙と硫黄、この三つの災難で人間の三分の一が殺された。
19 馬の力は、口と尾にあった。尾は蛇に似て頭があり、この頭で害を加えるのである。
20 これらの災難に遭っても殺されずに残った人間は、自分の手で造ったものについて悔い改めなかった。そして、悪霊どもや、金・銀・銅・石・木などで造った偶像を礼拝することもやめなかった。その偶像自体は、見ることも、聞くことも、歩くこともできないものである。
21 また、彼らは殺害・魔術・淫行(いんこう)・盗みを改めなかった。


第十章

01 私はまた、もう一位の力強い天使が天から降(くだって)って来るのを見た。彼は雲に包まれて、頭の上には虹があった。顔は太陽のようで、足は火の柱のようだった。
02 その手には開いた小さな巻物を持っていた。そして、右足で海を、左足で地を踏まえて、
03 獅子がほえるような大声で叫んだ。天使が叫んだとき、七つの雷がそれぞれの声で語った。
04 その話を私は書き留めようとした。すると、天から声があった。
 「七つの雷が語ったことは秘めておけ。それを書き留めてはいけない」と言うのが聞こえた。
05 すると、海と地の上に立つのを私が見たあの天使が、右手を天に上げ、
06 世々限りなく生きているお方にかけて誓った。つまり、天とその中にあるもの、地とその中にあるもの、海とその中にあるものを創造された方にかけてこう誓った。
 「もはや時がなく、引き延ばされない。
07 第七の天使がラッパを吹くとき、神の奥義(おうぎ)が成就する。神がご自分の召使いである預言者たちに良い知らせとして告げたとおりである。」
08 すると、天から聞こえたあの声が、再び私に言った。
 「行って、海と地の上に立っている天使の手にある巻物を受け取れ。」
09 私は天使のところへ行き、「その小さな巻物をください」と言った。すると、天使は私に言った。
 「受け取って、食べなさい。あなたの腹には苦いが、口には蜜のように甘い。」
10 私は、その小さな巻物を天使の手から受け取って食べた。それは、口には蜜のように甘かったが、食べるときに腹が苦(にが)くなった。
11 すると、私にこう語りかける声が聞こえた。
 「あなたは、多くの民族・国民・言葉・王に向かって預言をしなければならない。」


第十一章

01 さて、私は杖のような物差しを与えられて、こう言われた。
 「立って、神殿と祭壇とを測りなさい。また、礼拝している者たちを数えなさい。
02 しかし、神殿の外庭はそのままにして、測ってはいけない。そこは諸国民に与えられたからである。彼らは四十二か月間、この聖なる都を踏みにじるであろう。
03 私は、二人の証人に粗布(あらぬの)をまとわせて、千二百六十日の間、預言させよう。」
04 二人の証人とは、地上の主の前に立つ二本のオリーブの木、また二つの燭台でもある。
05 この二人に害を加えようとする者があれば、彼らの口から火が出て、その敵を滅ぼす。二人に害を加える者があれば、必ずこのようにして殺される。
06 彼らは、預言をしている間ずっと雨が降らないように天を閉じる力を持っている。また、水を血に変える力があって、望みのままに何度でも、あらゆる災難を地に及ぼすこともできる。
07 二人がその証明を終えると、一匹の獣が底なしの淵から上って来て、彼らと戦って、二人を殺してしまう。
08 彼らの死体は、ソドムとかエジプトとかに例えられる大都市の広場に横たわる。(この町は彼らの主が、十字架につけられた所。)
09 さまざまの民族・種族・言葉・国民に属する人々は、三日半の間、彼らの死体を眺め、それを墓に葬ることは許さないだろう。
10 地上の人々は、彼らの死で大いに喜び、贈り物を交(か)わすであろう。この二人の預言者は、地上の人々を苦しめたからである。
11 三日半の後、神から命の息が出て、この二人に入った。そして、彼らが立ち上がるのを見た人々は大いに恐れた。
12 二人は、天から大きな声で「ここに上って来なさい」と言われるのを聞いた。そして敵の前で、雲に乗って天に上った。
13 そのとき、大地震が起こって都の十分の一が倒れ、この地震のために七千人が死んだ。生き残った人々は恐れを抱き、天の神の栄光を讃(たた)えた。
14 このようにして、第二の災難が過ぎ去った。しかし、第三の災難が速やかに来るだろう。

15 さて、第七の天使がラッパを吹いた。すると、天にさまざまな大声があって言った。
 「この世の国は、我らの主とキリストのものとなった。主は、世々(よよ)限りなく統治する。」
16 神の前で、座に着いていた二十四人の長老は、ひれ伏して神を礼拝して
17 言った。
 「主よ、今もあり、かつていた方、全能者である神、感謝いたします。偉大な力を振るって統治されたからです。
18 諸国民たちは怒りましたが、今はあなたが怒るときです。死者の裁かれる時が来ました。あなたの召使い・預言者・聖なる者・御名を畏れる者には、小さな者にも大きな者にも報いを与えて、地を腐らせる者たちを滅ぼす時が来ました。」
19 そして、天にある神の神殿が開かれて、その神殿の中にある契約の箱が見え、稲妻・雑音・雷・地震が起こり、激しく雹(ひょう)が降った。


第十二章

01 天に大きな徴(しるし)が現れた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にして、頭には十二の星の冠をかぶっていた。
02 女は身ごもっていて、子を産む痛みと苦しみのために叫んでいた。
03 また、もう一つの徴が天に現れた。火のように赤い大きな竜で、七つの頭と十本の角があり、その頭に七つの冠をかぶっていた。
04 竜の尾は、天の星の三分の一を掃き寄せて、地上に投げつけた。その竜は、子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産まれた子を食べてしまおうとしていた。
05 女は、男の子を産んだ。この子は、鉄の杖ですべての国民を治めることになっていた。子は、神のもとの王座へ引き上げられた。
06 女は、荒れ野へ逃げ込んだ。そこには、この女が千二百六十日の間養われるように、神の用意された場所があった。

07 天では、戦いが始まった。ミカエルとその使いたちが、竜に戦いを挑んだのである。竜とその使いたちも戦ったが、
08 竜は負けた。そして、もはや天には彼らの居場所がなくなったのである。
09 この巨大な竜、悪魔とかサタンとか呼ばれる全人類を惑わす昔の蛇は、地上に投げ落とされた。その使いたちも、もろともに倒されたのである。
10 私は、天で大きな声がに言うのを聞いた。
 「今や、我々の神の救いと力と支配、キリストの権威が現れた。我々の兄弟たちを告発する者、昼も夜も我々の神の前で彼らを告発する者は倒された。
11 兄弟たちは、小羊の血と自分たちの証(あかし)の言葉で打ち勝った。彼らは、死に至るまで命を惜しまなかったから。
12 だから、天とそこに住む者たちは喜べ。しかし、地と海とは呪われた。悪魔は怒りに燃えて、お前たちのところへ降って行った。残りの時が少ないのを知ったからである。」

13 地上へ投げ落とされたことを知った竜は、男の子を産んだ女を追った。
14 しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。荒れ野にある自分の場所へ飛んで行くためである。女はここで、蛇から逃れて一年、二年、またその後半年の間は養われることになっていた。
15 蛇は、口から川のように水を吐き出して、後ろから女を押し流そうとした。
16 地は女を助け、口を開けて、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
17 竜は女に対して怒り、その子孫の残りの者たち、つまり、神の掟を守りイエスの証を守りとおしている者たちと戦おうとして出て行き、
18 海辺の砂の上に立った。


第十三章

01 私はまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには十本の角と七つの頭があった。その角には十の王冠があり、頭には神を冒涜するさまざまの名が記されていた。
02 私が見たこの獣は、豹に似ており、足は熊のようで、口は獅子のようであった。竜はこの獣に、自分の力と王座と大きな権威とを与えた。
03 この獣の頭の一つが傷つけられて、死んだと思われた。しかし、この致命的な傷も治ってしまった。そこで、全地の人々は驚いてこの獣に服従した。
04 竜が自分の権威をこの獣に与えたので、人々は竜を拝んだ。人々は獣を拝んで言った。
 「誰が、この獣と肩を並べることができようか。誰が、この獣と戦うことができようか。」
05 この獣には大言と冒涜の言葉を吐く口が与えられ、四十二か月間、活動する権威が与えられた。
06 そこで、獣は口を開いて神を冒涜し、神の名と神の幕屋、天に住む者たちを冒涜した。
07 獣は聖なる者たちと戦い、これに勝つことが許され、また、あらゆる種族・民族・言葉・国民を支配する権威が与えられた。
08 地上に住む者で天地創造の時から、屠られた小羊の命の書にその名が記されていない者たちは皆、この獣を拝むであろう。
09 耳ある者は、聞きなさい。
10 捕らわれるべき者は、捕らわれて行く。剣で殺されるべき者は、剣で殺される。ここに、聖なる者たちの忍耐と信仰が必要なのである。

11 私はまた、他の獣が地から上って来るのを見た。この獣は、小羊のように二本の角があって、竜のように話をしていた。
12 この獣は、先の獣が持っていたすべての権力をその獣の前で振るった。そして、致命的な傷が治ったあの先の獣を地とそこに住む人々に拝ませた。
13 そして、大きな徴(しるし)を行って、人々の前で天から地上へ火を降らせた。
14 さらに、先の獣の前で行うことを許された徴によって、地上に住む人々を惑わせた。また、剣で傷を負ったがなお生きている先の獣の像を造るように、地上に住む人に命じた。
15 第二の獣は、獣の像に息を吹き込むことを許されて、獣の像がものを言うことさえできるようにした。そして、獣の像を拝もうとしない者があれば、皆殺しにした。
16 小さな者・貧しい者・富む者・自由民・奴隷などすべての者に。その右手か額に刻印をした。
17 この刻印のある者でなければ、物を買うことも、売ることもできないようになった。刻印とはあの獣の名、あるいはその名の数字である。
18 ここに知恵が必要である。賢い人は、獣の数字にどのような意味があるかを考えるがよい。数字は人間を指している。その数字は、六百六十六である。

第十四章

01 私が見ていると、小羊がシオン山に立っていた。その小羊と共に十四万四千人の者たちがいて、その額には小羊の名とおん父の名とが記されていた。
02 私は、大水の音、激しい雷のような音が天から響くのを聞いた。私が聞いたその音は、弾き手たちが竪琴を弾いているようだった。
03 彼らは、王座の前、四つの動物と長老たちの前で、新しい歌をうたった。その歌は、地上から贖(あがな)われた十四万四千人の者たちの他は、誰も覚えることができなかった。
04 彼らは、女に汚されていない童貞である。この者たちは、小羊の行くところへは、どこへでも従って行く。この者たちは、神と小羊に献げられる初穂として、人々の中から贖われた者たちで、
05 その口には偽りがなく、汚れのない者たちである。

06 私は別の天使が空高く飛ぶのを見た。この天使は、地上に住む人々、あらゆる国民・種族・言葉・民族に告げ知らせるために永遠の福音を持って来て、
07 大声で言った。
 「神を畏(おそ)れ、その栄光を讃(たた)えなさい。神の裁きの時が来たからである。天・地・海・水源を創造した方を礼拝しなさい。」

08 第二の天使が続いて来て、こう言った。
 「倒れた。倒れた。怒りを招く淫行のぶどう酒を諸国民に飲ませたこの大バビロンが。」
09 第三の天使も続いて来て、大声でこう言った。
 「誰でも、獣とその像を拝み、額や手にこの獣の刻印を受ける者があれば、
10 その者自身も、神の怒りの杯に混ぜものなしに注がれた神の怒りのぶどう酒を飲むことになり、聖なる天使たちと小羊の前で、火と硫黄で苦しめられることになる。
11 その苦しみの煙は、世々限りなく立ち上がる。獣とその像を拝み、獣の名の刻印を受ける者は、昼も夜も安らぐことはない。
12 ここに、神の掟とイエスに対する信仰を守り続ける聖なる者たちの忍耐が必要である。」
13 そして、私は天から告げる声を聞いた。
 「書き記せ。『今後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである』と。「霊」もその通りと言う。彼らは労苦を解かれて、安らぎを得る。その行いが報われるからである。」

14 私が見ていると、白い雲が現れた。人の子のような方がその雲の上に座っており、頭には金の冠をかぶり、手には鋭い鎌を持っていた。
15 すると、別の天使が神殿から出て来て、雲の上に座っているお方に向かって大声で叫んだ。
 「鎌を入れて、刈り取ってください。刈り入れの時が来ました。地上の穀物は実っています。」
16 そこで、雲の上に座っているお方が、地に鎌を投げた。そうして、地上では刈り入れが行われた。
17 また、別の天使が天の神殿から出て来たが、この天使も手に鋭い鎌を持っていた。
18 祭壇のところからは、火をつかさどる権威を持つ別の天使が出て来た。鋭い鎌を持つ天使に大声で言った。
 「その鋭い鎌を入れて、地上のぶどうの房を取り入れよ。ぶどうの実は既に熟している。」
19 そこで、その天使は地に鎌を投げ入れて地上のぶどうを取り入れ、これを神の怒りの大きな搾り桶に投げ入れた。
20 搾り桶は、都の外で踏まれた。すると、血が搾り桶から流れ出て、馬のくつわに届くほどになり、千六百スタディオンにわたって広がった。


第十五章

01 私は、天にもう一つの大きな驚くべき徴(しるし)を見た。七位の天使が最後の七つの災難を携えていた。これらの災難で、神の怒りが遂げられるからである。
02 私はまた、火が混じった水晶の海のようなものを見た。獣に勝ち、その像に勝ち、またその名の数字に勝った者たちも見た。彼らは神の竪琴を手にして、この水晶の海の岸に立っていた。
03 彼らは、神の召使いモーセの歌と小羊の歌とをうたった。
 「全能者である神、主よ、あなたの業は偉大で、驚くべきもの。諸国民の王よ、あなたの道は正しく真実なもの。
04 主よ、誰があなたの名を畏れず、讃えずにおられましょうか。あなただけが聖なる方。すべての国民が、あなたの前にひれ伏すでしょう。あなたの正しい裁きが明らかだからです。」

05 私が見ていると、天にある証(あかし)の幕屋の神殿が開かれた。
06 その神殿から、七つの災難を携えた七位の天使が出て来た。天使たちは、輝く清い亜麻布の衣を着て、胸に金の帯を締めていた。
07 そして、四つの動物の一つが、世々限りなく生きておられる神の怒りが盛られた七つの金の盃を、この七位の天使に与えた。
08 この神殿は、神の栄光とその力とから立ち上る煙で満たされ、七位の天使の七つの災難が終わるまでは、誰も神殿に入ることができなかった。


第十六章

01 また、私は大きな声が神殿から出て、七位の天使に言うのを聞いた。
 「行って、神の怒りの七つの盃を地上に注ぎなさい。」
02 第一の天使が出て行って、その盃の中身を地上に注いだ。すると、獣の刻印を押されていて、獣の像を礼拝する者たちに悪性の腫(は)れ物ができた。
03 第二の天使が、その盃の中身を海に注ぐと、海は死人の血のようになり、海の動物はすべて死んでしまった。
04 第三の天使が、その盃の中身を川と水源に注ぐと、水は血になった。
05 そのとき、私は水をつかさどる天使が言うのを聞いた。
 「今もあり、かつていた聖なる方、あなたは正しい方です。この裁きをしてくださったからです。
06 聖なる者たちと預言者たちとの血を流した者どもに、あなたは血を飲ませました。それは、当然なことです。」
07 私はまた、祭壇から声を聞いた。
 「そうです。全能者である神。主よ、あなたの裁きは真実で正しい。」
08 第四の天使が、その盃の中身を太陽に注ぐと、太陽は人間を火で焼くことを許した。
09 人間は、激しい熱で焼かれた。この災難を支配する権威を持つ神の名を冒涜して、悔い改めて神の栄光を讃えることをしなかった。
10 第五の天使が、その盃の中身を獣の王座に注ぐと、獣が支配する国は闇に覆われた。人々は苦しみのあまり舌をかみ、
11 苦痛と腫れ物のゆえに天の神を冒涜し、その行いを悔い改めようとはしなかった。

12 第六の天使が、その盃の中身を大きユーフラテス川に注ぐと、川の水が涸(か)れて、東から来る王たちの道ができた。
13 私はまた、竜と獣と偽(にせ)預言者の口から、蛙のような汚れた三つの霊が出るのを見た。
14 これは徴(しるし)を行う悪霊どもの霊で、全世界の王たちのところへ出て行った。それは、全能者である神の偉大な日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。
15 −−私は盗人のように来る。警戒して裸で歩かずに、恥をかかないように衣を身に着けている人は幸いである。−−
16 汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に王たちを集めた。
17 第七の天使が、その盃の中身を空中に注ぐと、神殿の王座から大声が聞こえた。
 「事は終わった。」
18 そして、稲妻・雑音・雷が起こり、大きな地震があった。人間が地上に現れて以来、これほどの大地震はなかった。
19 大きな都は三つに引き裂かれ、諸国民の町々は倒れた。神は大バビロンを思い出し、激しい怒りのぶどう酒の杯を与えた。
20 すべての島は逃げ去って、山々も消えうせた。
21 一タレントの重さほどの大粒の雹(ひょう)が、天から人々の上に降った。人々は雹の害を受けたので、神を冒涜した。その被害が非常に大きかったからである。
(注) 一タレント分の硬貨は、40キログラムもあるという。


第十七章

01 七つの盃を持つ七位の天使の一位が来て、私に言った。
 「ここへ来なさい。大きな水の畔(ほとり)に座っている大淫婦に対する裁きを見せよう。
02 地上の王たちはこの女と淫(みだ)らなことをし、地上に住む人々はこの女の淫行のぶどう酒に酔った。」
03 この天使は「霊」に満たされた私を荒れ野に連れて行った。私は、赤い獣に乗った一人の女を見た。この獣の全身は神を冒涜する数々の名で覆われて、七つの頭と十の角(つの)があった。
04 女は紫と赤の衣を着て、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものや自分の淫行の汚れで満ちた金の杯を手に持っていた。
05 その額には、秘められた意味の名が記されていた。それは、「大バビロン、地上の淫(みだ)らな女や忌まわしい者の母」という名である。
06 私は、この女が聖なる者たちの血と、イエスの証人たちの血に酔いしれているのを見た。私は、非常に驚いた。

07 すると、天使が私に言った。
 「なぜ驚くのか? 私は、この女の秘められた意味と、女を乗せた七つの頭と十本の角がある獣の秘められた意味を教えよう。
08 あなたが見た獣は以前にいたが、今はもういない。やがて底なしの淵から上って来るが、ついには滅びてしまう。地上の人々で、天地創造の時から命の書にその名が記されていない者たちは、以前いて今はいないこの獣が現れると驚くだろう。
09 ここに、鋭い知恵が必要である。七つの頭とは、女が座っている七つの丘のことである。そして、そこに七人の王がいる。
10 五人は既に滅びたが、一人は今王の位についている。他の一人は、まだ現れていないが、この王が現れても王位は短い期間だけ。
11 以前いて今はいない獣は、第八の者。それは先の七人の中の一人なのだが、やがて滅びる。
12 あなたが見た十本の角は、十人の王である。彼らはまだ国を治めていないが、ひとときの間、獣と共に王の権威を受けるだろう。
13 彼らは心を一つにして、自分たちの力と権威を獣にゆだねる。
14 彼らは小羊と戦うが、子羊は彼らに勝つだろう。小羊は主の主、王の王だから。小羊と共にいる者、召された者、選ばれた者、忠実な者もまた、勝つだろう。」

15 天使は、また私に言った。
 「あなたが見た水、あの淫婦が座っている所は、さまざまの民族・群衆・国民・言葉の違う民である。
16 あなたが見た十本の角とあの獣は、この淫婦を憎み、身に着けた物をはぎ取って裸にし、その肉を食い、焼き尽くす。
17 神の言葉が成就するときまで、神は彼らの心を動かしてみ心を行わせ、彼らが心を一つにして、自分たちの支配権を獣に与えるようにされたからだ。
18 あなたが見た女とは、地上の王たちを支配しているあの大きな都のことである。」


第十八章

01 その後、私は大きな権威のある別の天使が、天から下るのを見た。地上はその光によって輝いた。
02 天使は、力強い声で叫んだ。「倒れた。倒れた。大バビロンが。そこは悪霊どもの住まい、すべての汚れた霊と汚れた鳥や獣の巣窟となった。
03 すべての国民は、怒りを招く彼女の淫行のぶどう酒を飲み、地上の王たちは彼女と淫(みだ)らなことをし、地上の商人たちは彼女の豪勢なぜいたくによって富を築いたからである。」

04 私はまた、天から別の声が言うのを聞いた。
 「私の民よ、彼女から去りなさい。その罪に加わったり、その災難に巻き込まれたりしないように。
05 彼女の罪は天にまで積み重なり、神はその不義を覚えているからである。
06 彼女がしたとおりに、彼女に返しなさい。彼女の仕業に応じて、倍にして返しなさい。彼女が注いだ杯には、その二倍も注いでやりなさい。
07 彼女が奢(おご)って贅沢(ぜいたく)に暮らしていたのなら、それと同じだけの苦しみと悲しみを彼女に与えよ。彼女は心の中で、
 『私は、女王の座に着いており、やもめではない。悲しい目に遭いはしない。』
と言っているから。
08 それゆえ、一日のうちにさまざまの災難、すなわち疫病・悲しみ・飢えが彼女を襲う。そして、彼女は火で焼かれる。彼女を裁く神は、力ある主だからである。」
09 彼女と淫(みだ)らなことをし、ぜいたくに暮らした地上の王たちは、彼女が焼かれる煙を見て、そのために泣いて嘆く。
10 彼女の苦しみを見て、彼らは災難を恐れ、
 「災いだ、災いだ、偉大な都、強大な都バビロン、お前の審判は一瞬で終わった。」
と遠くに立って言う。
11 地上の商人たちは、彼女のために泣いて嘆く。もはや誰も彼らの商品を買う者がいないからである。
12 その商品とは金・銀・宝石・真珠・亜麻・緋布・絹・紫布・あらゆる香木・象牙細工・高価な木材と青銅と鉄と大理石でできた器具・
13 肉桂・香料・香料・香油・乳香・ぶどう酒・オリーブ油・麦粉・小麦・羊・馬・馬車・奴隷・人間である。
14 お前の望んでいた果物は、お前から遠のいてしまい、華美な物、きらびやかな物はみなお前のところから消えうせて、もはや決して見られない。
15 このような商品を扱うことによって、彼女から富を得た商人たちは、彼女の苦しみを見て恐れ、遠くに佇(たたず)んで泣き悲しんだ。
16 そして言った。「災いだ、災いだ、偉大な都。亜麻と緋布と紫布をまとい、金と宝石と真珠の飾りを着けた都。
17 あれほどの富が、ひとときの間に、みな荒れ果ててしまうとは。」
 すべての船長、沿岸を航海するすべての者、船乗りたち、海で働いているすべての者たちは、遠くに立った。
18 そして、彼女が焼かれる煙を見て、「これほど大きい都が、他にあっただろうか?」と叫んだ。
19 彼らは頭に塵をかぶり、泣き悲しんで叫んだ。「災いだ、災いだ、偉大な都、海に船を持つ者が皆、この都で、高価な物を取り引きし、豊かになったのに、一瞬に荒れ果ててしまうとは。」
20 天よ、この都ゆえに喜べ。聖なる者たち、使徒たち、預言者たちよ、喜べ。神は、あなたがたのためにこの都を裁かれたのだ。

21 すると、一人の力強い天使が、大きい挽き臼(ひきうす)のような石を取り上げ、それを海に投げ込んで言った。「偉大な都、バビロンは、このように荒々しく投げ出され、もはや決して見られない。
22 竪琴を弾く者の奏でる音、歌をうたう者の声、笛を吹く者やラッパを鳴らす者の楽の音は、もはや決して聞かれない。あらゆる技術を身に着けた者たちも誰一人、もはや決して見られない。挽き臼の音もまた、もはや決して聞かれない。
23 灯火(ともしび)の明かりも、もはや決して輝かない。花婿や花嫁の声も、もはや決して聞かれない。なぜならば、お前の商人たちが地上の権力者となったからであり、また、お前の魔術によってすべての国の民が惑わされた。
24 また、預言者たちと聖なる者たちの血、地上で殺されたすべての者の血が、この都で流されたからである。」


第十九章

01 この後、私は天の大群衆が大声で言うのを聞いた。
 「ハレルヤ。救いと栄光と力とは、私たちの神のもの。
02 その裁きは真実で正しいから。淫行で地上を堕落させたあの大淫婦を裁き、ご自分の召使いたちの流した血の復讐を、彼女にしたからである。」
03 またも言った。「ハレルヤ。大淫婦が焼かれる煙は、世々限りなく立ち上る。」
04 すると、二十四人の長老と四つの動物はひれ伏して、王座に座っている神を礼拝して言った。「アーメン、ハレルヤ。」
05 また、王座から声がして、こう言った。「すべて神の召使いたちよ、神を畏れる者たちよ、小さな者も大きな者も、私たちの神を讃(たた)えよ。」
06 私はまた、大群衆の声のようなもの、大きな水のとどろきや、激しい雷のようなものが言うのを聞いた。「ハレルヤ、全能者であり、私たちの神である主が王となった。
07 私たちは喜び、楽しんで、神の栄光を讃えよう。小羊の婚礼の日が来て、花嫁は用意を整えたから。
08 花嫁は、輝く清い麻の衣を着せられた。この麻の衣は、聖徒たちの正しい行いである。」
09 それから天使は私に、「書き記せ。小羊の婚宴に招かれている者たちは幸いだ。」と言い、「これは、神の真実の言葉である。」とも言った。
10 私は天使を拝もうと、その足もとにひれ伏した。すると、天使は私に言った。「やめなさい。私は、あなたやイエスの証(あかし)を守っているあなたの兄弟たちと共に仕える仲間である。神を礼拝しなさい。イエスの証は預言の霊なのだ。」

11 私は、天が開かれているのを見た。すると、白い馬が現れたではないか。それに乗っている方は、「誠実」および「真実」と呼ばれて、正義をもって裁き、また戦う。
12 その目は燃え盛る炎のようで、頭には多くの王冠があった。この方には、自分の他には誰も知らない名が記されていた。
13 また、血染めの衣を身にまとっており、その名は「神の言葉」と呼ばれた。
14 そして、天の軍勢が白い馬に乗り、白く清い亜麻をまとって従っていた。
15 この方の口からは、鋭い剣が出ていた。諸国民をそれで打ち倒すためだ。また、鉄槌(てっつい)で彼らを治める。この方はぶどう酒の搾り桶(しぼりおけ)を踏むが、それには全能者である神の激しい怒りが込められている。
16 その衣と腿(もも)には、「王の王、主の主」という名が記されていた。

17 私が見ていると、一位の天使が太陽の中に立っていた。この天使は、大声で叫び、空高く飛んでいるすべての鳥に言った。「さあ、神の大宴会に集まれ。
18 王の肉、千人隊長の肉、権力者の肉を食べよ。また、馬とそれに乗る者の肉、あらゆる自由民、奴隷、小さな者や大きな者たちの肉を食べよ。」
19 私は、獣と地上の王たちとその軍勢とが、馬に乗っている方とその軍勢に対して戦うために、集まっているのも見た。
20 しかし、獣と、獣の前で徴(しるし)を行った偽預言者も、一緒に捕らえられた。この徴によって、獣の刻印を受けた者や、獣の像を拝んでいた者たちは、惑わされていたのである。獣と偽預言者とは、生きたまま硫黄の燃えている火の池に投げ込まれた。
21 残りの者たちは、馬に乗っている方の口から出ている剣で切り殺され、すべての鳥は、彼らの肉を飽きるほど食べた。


第二十章

01 私はまた、一位の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを手にして、天から降りて来るのを見た。
02 この天使は、悪魔でもありサタンでもある年を経た蛇、つまり竜を取り押さえ、千年間縛っておき、
03 底なしの淵に投げ入れて、鍵をかけた。その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国民を惑わさないようにした。その後で、竜はしばらくの間、解放されることになっていた。

04 また、私は多くの座を見た。その上には座っている者たちがおり、彼らには裁くことが許されていた。また、イエスの証と神の言葉のために、首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣もその像も拝まず、額や手に獣の刻印を受けなかった。彼らは生き返って、キリストと共に千年の間支配した。
05 (その他の死者は、千年経つまで生き返らなかった。) これが第一の復活である。
06 第一の復活にあずかる者は、幸いな者、聖なる者。この者たちに対して、第二の死は何の力もない。彼らは、神とキリストの祭司となって、千年の間キリストと共に支配する。

07 この千年が終わると、サタンはその牢獄から解放される。
08 すると、地上の四方にいる諸国民、つまりゴグとマゴグを惑わそうとして出て行き、彼らを集めて戦わせようとする。その数は海の砂のように多い。
09 彼らは地上の広い場所に攻め上って、聖なる者たちの陣営と、愛された都とを囲む。すると、天から火が下って来て、彼らを焼き尽くした。
10 そして彼らを惑わした悪魔は、火と硫黄の池に投げ込まれた。そこには獣と偽預言者がいる。そして、この者たちは世々限りなく日夜苦しめられる。

11 私はまた、大きな白い王座と、そこに座っている方を見た。天も地も、その前から逃げて去って跡形(あとかた)もなくなった。
12 また、死者たちが大きな者も小さな者も、王座の前に立っているのを見た。幾つかの書物が開かれたが、もう一つの書物も開かれた。それは、命の書である。死者たちは、これらの書物に書かれていることに基づき、彼らの行いに応じて裁かれた。
13 海は、その中にいた死者を外に出した。死と陰府(よみ)も、その中にいた死者を出し、彼らはそれぞれ自分の行いに応じて裁かれた。
14 死も陰府も、火の池に投げ込まれた。この火の池が第二の死である。
15 その名が命の書に記されていない者は、みな火の池に投げ込まれた。


第二十一章

01 私はまた、新しい天と新しい地を見た。最初の天と最初の地は消え去り、海もなくなった。
02 さらに私は、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために着飾った花嫁のように用意を整えて、神のもとを離れて天から下って来るのを見た。
03 そのとき、私は王座から語りかける大きな声を聞いた。「見なさい、神の幕屋が人の間にあって、神が人と共に住み、人は神の民となる。神は自ら人と共にいて、その神となり、
04 彼らの目の涙をことごとくぬぐい取ってくださる。もはや死はなく、もはや悲しみも嘆きも労苦もない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである。」

05 すると、王座に座っている方が言った。「見なさい、私はすべての物を新しくする。」 また、「書き記しなさい。これらの言葉は信頼でき、また真実である。」
06 また、「事は終わった。私はアルファであり、オメガである。初めであり、終わりである。渇いている者には、命の水の泉から価なしに飲ませよう。
07 勝利者は、これらのものを受け継ぐ。私はその者の神になり、その者は私の子となる。
08 しかし、おくびょうな者、不信仰な者、忌まわしい者、人殺し、淫行をする者、魔術を使う者、偶像を拝む者、すべて嘘を言う者、このような者たちに対する報いは、火と硫黄の燃える池である。これが、第二の死である。」

09 最後の七つの災いの満ちた七つの盃を持つ七位の天使がいたが、その中の一位が来て、私に語りかけて言った。「ここへ来なさい。小羊の妻である花嫁を見せよう。」
10 この天使が、「霊」に満たされた私を大きな高い山に連れて行き、聖なる都エルサレムが神のもとを離れて、天から下って来るのを見せた。
11 都は神の栄光に輝いていた。その輝きは、最高の宝石のようであり、透き通った碧玉のようであった。
12 都には、高い大きな城壁と十二の門があり、それらの門には十二位の天使がいて、名が刻みつけてあった。イスラエルの子らの十二部族の名であった。
13 東に三つの門、北に三つの門、南に三つの門、西に三つの門があった。
14 都の城壁には十二の土台があって、それには小羊の十二使徒の十二の名が書いてあった。

15 私に語った天使は、都とその門と城壁とを測るために、金の物差しを持っていた。
16 この都は方形で、長さと幅が同じであった。天使が物差しで都を測ると、一万二千スタディオンあった。長さも幅も高さも同じである。
17 また、城壁を測ると、百四十四キュピトであった。これは人間の物差しによって測ったもので、天使が用いた尺度もこれである。
18 都の城壁は碧玉で築かれ、都は透き通った水晶のような純金であった。
19 都の城壁の土台石は、あらゆる宝石で飾られていた。第一の土台石は碧玉、第二はサファイア、第三は瑪瑙(めのう)、第四はエメラルド、
20 第五は赤縞瑪瑙(あかしまめのう)、第六は赤瑪瑙(あかめのう)、第七はかんらん石、第八は緑柱石、第九は黄玉、第十はひすい、第十一は青玉、第十二は紫水晶であった。
21 十二の門は十二の真珠であり、門はそれぞれ一個の真珠でできていた。都の大通りは、透き通った水晶のような純金であった。

22 私は、都の中に神殿を見なかった。全能者である神、主と小羊とが都の神殿だからである。
23 この都には、それを照らす太陽も月も必要としない。神の栄光が都を照らしており、小羊が都の明かりだから。
24 諸国民は、都の光の中を歩き、地上の王たちは、自分たちの栄光を携えて、都に来る。
25 都の門は、終日閉ざされない。そこには、夜がないからである。
26 人々は、諸国民の栄光と誉れとを携えて都に来る。
27 しかし、汚れた者、忌まわしいことと偽りを行う者は誰一人、決して都に入れない。小羊の命の書に名が書いてある者だけが入(はい)れる。


第二十二章

01 天使はまた、私に神と小羊の王座から流れ出て水晶のように輝く命の水の川を見せた。
02 川は、都の大通りの中央を流れ、その両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実らせる。そして、その木の葉は諸国民を癒(いや)す。
03 もはや、何一つ呪われるものはない。神と小羊の王座が都にあって、神の召使いたちは神を礼拝し、
04 御顔を仰ぎ見る。彼らの額には、神の名が記されている。
05 もはや、夜はない。明かりも太陽の光も要らない。神である主が召使いたちを照らし、彼らは世々限りなく支配するからである。

06 そして、天使は私に言った。「これらの言葉は、信頼でき、また真実である。預言者たちの霊感の神なる主が、その天使を送って、間もなく起こるはずのことを、ご自分の召使いたちに示されたのである。
07 見なさい、私はすぐに来る。この書物の預言の言葉を守る者は、幸いである。」
08 これらのことを聞き、また見たのはヨハネである。聞き、また見たときに私は、このことを示してくれた天使の足もとにひれ伏して、拝もうとした。
09 すると、天使は私に言った。「やめなさい。私は、あなたや、あなたの兄弟である預言者たちや、この書物の言葉を守っている人たちと共に、仕える仲間である。神を礼拝しなさい。」

10 また、私に言った。「この書物の預言の言葉を、秘密にしてはいけない。時が近づいているからである。
11 不正を行う者には、なお不正を行わせ、汚れた者は、なお汚れるままにしておけ。正しい者には、なお正しいことを行わせ、聖なる者は、なお聖なる者とならせよ。」

12 見なさい、私はすぐに来る。報いを携えて来て、それぞれの行いに応じて報いよう。
13 私はアルファであり、オメガである。最初の者にして、最後の者。初めであり、終わりである。
14 命の木に対する権利を与えられ、門を通って都に入れるように、自分の衣を洗い清める者は幸いである。
15 犬ども、魔術を使う者、淫(みだ)らなことをする者、人殺し、偶像を拝む者、すべて偽りを好み、また行う者は都の外にいる。

16 私、イエスは使いを遣わし、諸教会のために以上のことをあなたがたに証(あかし)した。私は、ダビデの若葉、その子孫、輝く明けの明星である。」
17 「霊」と花嫁とが言う。「来てください。」 これを聞く者も言うがよい、「来てください」と。渇いている者は来るがよい。命の水が欲しい者は、価なしに飲むがよい。

18 この書物の預言の言葉を聞くすべての者に、私は警告する。これに付け加える者があれば、神はこの書物に書いてある災いをその者に加えられる。
19 この預言の書の言葉から何かを取り去る者があれば、神はこの書物に書いてある命の木と聖なる都から、その者が受ける分を取り除く。
20 以上を証(あかし)する方が言う。
 「そうです、私はすぐに来る。」 アーメン、主イエスよ、来てください。
21 主イエスの恵みが、すべての者と共にありますように!


Kuroda Kouta (2007.02.01/2007.03.25)