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  鉄道の仕組みや保守・点検



○はじめに
○振替輸送
○停止位置
○京王線の試験車両
○レール交換のための車両
○車両基地
○運転手用の駅名表示・注意表示
○保守用の穴(車両内の床)
○電車は直流で走るか、交流で走るか?
○長いトンネル(稲城付近)
○見張り小屋
○置物?
○不審物?
○分倍河原駅の勾配標識
○勾配標識の実例
○京王片倉駅の距離標識
○路線の整備
○高架への切り替え工事
○待避線
○クロス線(交換線)
○渡り線
○南武線の桃太郎


○はじめに

 「鉄道の仕組みや保守・点検」などと言っても、大げさなページではない。単に、私が思いついたことを忘れないためのメモとして記述してみた。したがって、基本的なことを述べつくしたページではないことはむろんのこと、もしかしたら技術的に間違っているかもしれない。
 また、ふだんは見えないところで働いてくれている人々や車両や機器についても、わかったことは感謝の気持ちで記しておこう。そして、今後ともわかったことがあったら、記述をしていきたいと思う。もしも、間違っていたらご面倒でもメールで注意をしてください。


○振替輸送

 事故などがあって不通になったり、遅延をするときには振替輸送をする。そのときの乗車票。右は、裏面。2010年2月13日(金曜日)に久我山へ行こうとした。しかし、高幡不動駅で信号事故があったらしく、特急・急行をすべて取りやめて普通になっている。駅でもたもたしていたら、駅員が下の二枚をくれた。
 私は、バスで国立駅まで行き、JRで吉祥寺、井の頭線で久我山までたどり着いた。定期乗車券などがあるときは、振替経路を使えるがパスモではダメである。帰りも復旧していなかったので、その経路で戻った。

  


○停止位置

 電車の停まる位置を示す標識です。下の写真は、JR分倍河原駅の下り立川方面行きのホームから見たところ。6両編成の先頭車両の停止位置。




 実際の車両は、ほとんど正確に停止。しかし、ブレーキの調子や雨など天候の都合で、少しずれることがあるようです。




○京王線の試験車両

 保守のための専用車両がある。4量編成で、おそらく軌道の状態を走行テストするのだろう。




 前後の車両には、古いタイプのものにダンダラ模様を入れて、再利用しているようだが、この「総合高速検測車」は、どうやら新調をしたらしい。




 レールや架線の検査を日中走行で行えるメリットがあると、掲示に書いてあった。
 車両床下にある「レールの検査機器」の箇所。




 屋根上にある「架線の検査機器」の箇所。




 井の頭線の永福町にあった保守車輌。ゴミの置き場にあって、何だか廃車になったような感じ。軌道の幅が異なるので、そのままでは京王線には使えない。(2010年2月現在)




○レール交換のための車両

 多くの人が利用する路線のレールは磨耗が早いので、定期的に交換をするらしい。下の写真は、そのときに用いる車両。JR南武線稲城長沼駅から大丸に向かって散歩をしているときに見かけた。ふつう昼間は、待機をしているらしい。レールとともに、次の作業日を待っているような感じ。




 貨車部分は、長尺のレールを運搬するのであるから、その両端だけが置けるようになっている。




 つまり、荷台上で支えの必要のない部分は、機関車からパイプで連結されている。
 なお、この機関車はジーゼルで自走できるらしい。パンタグラフがないし、深夜に入って架線の電源を落としてから工事をするのだから。




○車両基地

 電車庫と言った時代があったが、現在では「車両基地」というらしい。下の写真は、相模原線の稲城駅西方にある京王線車両基地の一つ。ついでながら、その左上の建物が「ヒルトップロマン」。直訳すると、「丘の上の物語」。何とも素敵な名前ではないか。しかし、そこに行ってみるとボケてしまった老人が、鉄格子ではあるがそれが飾りになっている部屋の中にたくさんいて、何となく異様な雰囲気であった。




○運転手用の駅名表示・注意表示

 快速のときに停まるか通過するかは、うっかりすると間違いやすいものらしい。JR中央線にも、駅の手前に大きく表示してあるところがある。下は、JR横浜線の片倉駅。駅の外からでも見えるが、乗客用の表示ではない。駅の外れではあるが、運転手が見やすい場所にあることがおわかりでしょう。




 駅名は書いていないが、やはり注意の表示。京王相模原線下り、京王永山駅前のトンネル入り口。ここで、「急行停車」を確認しておかなければ間に合わないのであろう。




○保守用の穴(車両内の床)

 電車に乗って気付いたのだが、床に穴が4つある。それは、車両の両端にあるドアの辺り。ちょうど台車のモーターの上の感じ。二つずつ車軸に対称になっている。その二つには取っ手が4つあるのだが、最初に開ける一つは盲(めくら)にしてある。下の右側で、枠に小さい三角の切込みがある箇所である。向こう側にはない。いたずらをして、開けられないようになっているらしい。
 なお、手前に写っているのは私の足。




○電車は直流で走るか、交流で走るか?

 非常に難しい問題である。新幹線や交流電化区間はともかく、ふつう電車は「直流・直巻型のモーター」を利用してきた。サイリスタチョッパなどがなかった時代は、その種のモーターが走行に都合がよかったからだ。「直流・直巻型のモーター」は、間単に言うとスタート時に必要な「牛の機動力」と走るときの「馬の高速性」をあわせてもっていたから。
 そんなわけで、動力には直流のモーターが使われた期間が長い。交流で電力を供給しても、車両内で整流して直流モーターを駆動するタイプのものも多い。

 しかし、信号用には現在も交流の100ボルトを併用して使っている。
 下記は、府中駅上りホームの八王子方向(西)下にあったトランス。



 左右のレールに交流の100ボルトを流しておく。そして、それらが短絡すると電流が流れて、信号を点灯する仕組み。したがって、金属の巻尺などでレール間を計ったりすると、通電して信号機が正しく動作しなくなる。かつて、蛇がまたいで信号が動作をしてしまったことがあった。

 信号の回路を作るために、レールはある区間ごとに絶縁をして切り離してある。そうすることによって、信号の回路は正しく動作をする。しかし、それではモーターの動力となる直流の1500ボルトのマイナスのほうの回路がダメになってしまう。つまり、交流は絶縁をしても、直流は通さなければならない。そこで、トランスの中点をつなぐことによって、直流を通電する方式になっている。

 ふつう、上の箱のようなものは上面が出ているだけで、本体は埋まっている。しかし、高架になっているところなどでは埋める深さがないから、上の写真のように地上に置いてある。手前と向こうのトランスの中点とが、短絡しているのがおわかりでしょう。二個で一対となっているが、各駅停車用と特急・快速用の2セットが置いてある。


○長いトンネル(稲城付近)

 実際に、電車に乗ってそのトンネルを通(とお)ったことはない。京王相模原線の先頭から写した写真。前方に見える高架線が武蔵野線。現在は、貨物専用になっている。上の部分が、すぐに左右ともトンネル。右は府中本町。左は非常に長いトンネルで梶ヶ谷まで続く。
 かなり以前のことだが、そのトンネル内で運転手が寝込んでしまい、機関車に牽かれた長い一編成の貨物列車がバックをしてしまった事故があった。トンネル内は、かなりの勾配であったからだ。それはまだ、国鉄の時代だったと思う。




○見張り小屋

 二両くらいのボギー車両が走っていた電車も、近年になって10量編成になった。一車両が20メートルあるので、全体で200メートルである。したがって、ホームに問題が生じた。まっすぐにできないので、どうしても見張りが必要になる。府中駅上りホームでは、高いところに見張り小屋を作ったみたい。




○置物?

 溝の口駅の下りホーム。JR南武線では、神奈川県から東京都に走る方向を「下り」と言います。その下りホームの立川寄りに、ひっそりと置いてあります。大きさは、高さ40センチメートルくらい。20年くらい前からあったことを覚えています。おそらく、もっと前からあったのでしょう。



 何となく置物の顔に見えます。しかし、これは連結器なのです。つまり、電車と貨車を連結するときに用いる補助器具。下の平らな部分を電車の連結器と接続。そして、上の手のような部分は貨車と。


○不審物?

 南武線の先頭車両に乗ったときのことです。網棚の上に、写真のような箱があるではないですか。
 よく、「不審物があったら、駅員に連絡してください」とアナウンスがあるので、私も最初はそうしようと考えました。しかし、よく見ると何かの設備みたいです。降りるときに外側から見たが、何もありません。いったい、何をするためのものでしょうか。前面が広告で覆われているのも、何となく不自然です。




○分倍河原駅の勾配標識

 京王線分倍河原駅の下り(八王子・高尾方面行き)ホームの中央に、下のような標識がある。ふつうは、柱になっていて線路の脇に立っている勾配を示すもの。しかし、ここでは駅舎の壁に直接書いてある。左(東)が新宿方向である。つまり、府中駅方面から平坦に進んできた路線が、ここから1000分の5の下り坂になることを示しているのだろう。「L」と書いてある方向は、路線が水平。
 なお、実際にはそれぞれの腕木が線路の内側を向くように立っている。
 また、この勾配標識や距離標識は下りに向かって、左側に立っているようだ。




 聖蹟桜ヶ丘の少し西(八王子方向)にある勾配標識。ここから、1000分の24.5の勾配が始まるという意味らしい。




○勾配標識の実例

 勾配標識の実物を府中駅と分倍河原駅の間にあるもので説明。「L」と書いてあるのは、線路が「ここまでは水平」という意味。ここから向こうは下っているのだが、黒く塗ってあって数字が見えないから角度はわからない。




 振り向くと、カーブはあるものの水平であることがわかる。




 しかし、向こうは下り坂になっていることがわかる。もっとも、写真に撮ると上下の角度がわかりにくくなってしまうようだ。




○京王片倉駅の距離標識

 分倍河原駅の勾配標識は、壁に平面的に書いてある。しかし、この距離標識はホームに実物が立ててある。「7」という数字は、親標識から700メートルの位置。起点から1キロメートルごとに、もう少し大きな親標識の柱が立っている。京王高尾線の起点は、北野駅だと思う。




○路線の整備

 在来の路線に問題があるときは、新しい路線を敷設する。高架への切り替え工事が多いが、必ずしも高架化ばかりではない。向こうに見える駅は、稲城長沼駅。手前は、川崎方向。現在は、このレールは使っていない。左側の柵を超えたところに、上り下りが走っている。おそらく、一時的にそれをこの写真のレールに移すのであろう。そして、その間に左側に高架を構築・完成する。つまり、それまで用いる一時的な路線になるのであろう。




○高架への切り替え工事

 JR中央線の武蔵小金井付近、JR南武線の矢野口付近、京王線の調布駅付近などは、いま(2008年4月現在)高架への切り替え工事中。従来の線路に電車を走らせておいて、工事を進めるのであるから大変である。少しずつ在来線をずらしたり、上り下りのいずれかを先に進めたりして、かなり大がかりな工事。

 南武線に乗ったら、すでに矢野口駅が高架になっていた。運転室の後ろから見たが、複線ともすでに立派な橋がかかっている。かつて南武線の貨物輸送が盛んであったころ相模原へ行くときに、ここの下にあった踏切で長く待たされた経験がある。奥多摩工業のセメント車両や福生基地のジェット燃料用タンカー車両などの長い編成が走っていた。




○待避線

 正式に、「待避線」というのかどうか知らない。もしかしたら、「待機線」かもしれない。いずれにしても、車両を一時的に退避させておく場所がある。下の写真は、JR南武線 稲城長沼駅と南多摩駅の中間。下り(立川方面)を見たところ。いちばん左の線は、ふつう使わない。そこで、レール交換のための車両が置いてある。




 同じ場所から上り(川崎方面)を見たところ。稲城長沼止まりの車両が、待機している。実際の上り線路は、いちばん左。下りは、右から二番目の光っているレール。かつて、ED16型電気機関車が奥多摩工業のセメント原料をホキ車で運んでいたころは、よくここで停車をして時間調整をしていました。




○クロス線(交換線)

 下のような写真の部分を実際には何と言うのか、私にはわかりません。ここでは、仮にクロス線とでも言っておきましょう。府中競馬正門前駅にあって、実際にはクロッシング(ポイント)が四つ。手前の駅側には写っていないが、二つあります。ふつう、このような構造はホームが二つある始発駅に多く見られます。つまり、ホームに入る電車はどちらにでも入れますし、ホームから出て行く電車はどちらのホームからでも左側の線路に入れるのです。




○渡り線

 ふつう、必要に応じて上り線と下り線とが、行き来できるようにしてある。とくに終点の駅など。下の写真は、JR分倍河原駅の府中本町寄りのところにあった。しかし、そこで車両が上り下り交換をすることはないのではないか。よく見ると、保守用小型車両の渡り線であった。




○南武線の桃太郎

 南武線と言えば、長い間「ED16」だった。しかし、最近では「EF」の新型が走っている。奥多摩工業のホキ編成は見かけなくなったが、横田へ行くらしい燃料のタンカーは現在でも健在。コンテナ編成は武蔵野線に多いが、南武線ではあまり見かけない。
 タンカーを牽いた「桃太郎」と書いた「EH」をときどき見受ける。下の写真はあわてて撮りそこなったものだが、「EH」の左(川崎方面)に向かって走っている一両目。実際には「2エント」である。右のほうの車両(1エント)の腹には、「桃太郎」と書いてある。溝の口・武蔵新城間で撮影したもの。
 後日、機会があったら撮り直して、この写真を交換する予定。




 上の電気機関車が引いている一連のタンカー。川崎方面に帰る編成なので、おそらくタンカーは空であろう。




Kuroda Kouta (2006.03.10/2010.02.20)