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  天使と悪魔



はじめに
天使と悪魔
天使の姿
ミカエル
ガブリエル
ラファエル
ウリエル
セラフィム(セラピム)
ケルビム
グノーシスの守護天使
イスラムのミーカイール
ゾロアスターのミスラ
悪魔の形相
悪魔祓い
サタン
ルシファー
アスモデウス
ベルゼブル
ベリアル
リリト
デーモン
バアル
ネフィルム
夢魔
メフィストフェレス
モレク


はじめに

 神とともに、天使と悪魔がいる。物や人、そして神などを善悪に分別した結果の考え方であろう。
 このページでは天使として、
  ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル、セラフィム、ケルビム
などを考える。
 また、その他として
  グノーシスの守護天使、イスラムのミーカイール、ゾロアスターのミスラ
について調べてみた。

 いっぽう悪魔としては、
 サタン、ルシファー、アスモデウス、ベルゼブル、ベリアル、リリト、デーモン
の七大悪魔の他に、
 バアル、ネフィルム、夢魔、メフィストフェレス、モレク
などについて調べた。
 中には、調査中でタイトルだけの項目もある。今後とも、天使や悪魔について、わかったことを次々と書き足していきたいと考えている。


天使と悪魔

 ふつう、私たちは「天使と悪魔が、正反対の異なったイメージをもっている」と考える。そして、ミカエル、ガブリエル、ラファエルなどの天使に対して、サタン、デーモン、バアルなどの悪魔がいることを知っている。さらに、一般に「天使は善で、悪魔は悪」というように、天使と悪魔は正反対のイメージとして認識をする。しかし、堕天使のような存在を考えると、もともと天使と悪魔とは同じものだったのかもしれない。

 つまり、善と悪とは相対的なものであって、時代によっても価値観は大きく異なっている。また、旧約聖書などでは神に対抗する存在を一方的に悪魔としている。
 例えば、バアルを何回も悪く言う。もともとバアルは、カナン地方で豊穣の神として崇められていた。それがエリヤと争って破れ、その信奉者(預言者)五百人が殺されてしまった。その結果、バアルは人間の頭のほかに猫とヒキガエル頭、つまり三つの頭をもつ不気味な姿にされたようだ。


天使の姿

 天使は、ふつう人間の形をして手足があって、肩に羽根が付いている場合が多い。しかし、上級天使には身体がなく、顔に直接羽根が付いているタイプのものがある。


ミカエル

 ミカエル(Michael)は、カトリック教会で大天使の一人(一柱)としている。旧約聖書の『ダニエル書』や新約聖書の『ヨハネの黙示録』に出てくる。なお、ユダヤ教ではイスラエルの民の守護者である。
 ミカエルは神にもっとも近い天使ではあるが、軍神としての性格をもっている。鎧(よろい)をまとって、剣や槍をもち、悪魔を退治する姿で描かれることが多い。ミカエルには、さらに「死の天使」という死者の魂を霊界に導くという役目もある。そして、医者として人々の苦悩や病気を治す能力ももっている。


ガブリエル

 ガブリエル(Gabriel)は、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教において大天使とされる。新約聖書では、聖母マリアにキリストの受胎を告知する。イスラム教では、開祖ムハンマドにアッラーの啓示を伝えた。


ラファエル

 ラファエル(Raphael)は、キリスト教の大天使の一人。旅行者や病人の保護者と言われる。


ウリエル

 ウリエル(Uriel)は、ミカエル、ガブリエル、ラファエルと共に「神の御前に立つ四人の天使」と言われる。大天使であるが、熾天使(してんし)、智天使とも言われる。


セラフィム(セラピム)

セラピム( seraphim)とも言い、旧約聖書で神の御座(みくら)の近くにいて、神をたたえる熾天使(してんし)。六つの翼をもっている。


ケルビム

 ケルビム(Cherubim)は、キリスト教・ユダヤ教で、知識をつかさどる天使。九天使の第二位。


グノーシスの守護天使



イスラムのミーカイール



ゾロアスターのミスラ



悪魔の形相

 悪魔は、その名のとおり凄(すさ)まじい形相をしていることが多い。しかし、人間を欺くために神々しい姿をもっているものもあるので注意が必要である。


悪魔祓い

 現代でも、科学的に解決できない現象に対しカソリック教会などで、しばしば悪魔祓い(あくまばらい)が行われているようだ。新約聖書の時代ならともかく、まだまだ怪奇現象が存在することは事実。事実は事実として認め、何とかしなければいけない。
 見えないものはないなどという考え方は、愚かしいことである。例えば、一酸化炭素は透明で目に見えなく、また無臭であるが有毒である。結果的には、悪魔以上の働きをすることがあるでしょう。


サタン

 サタン(Satan)は、キリスト教用語で「悪魔」。「デビル」ということもある。

ルシファー

 ルシファー(Lucifer)は、キリスト教ではサタンの別名とされる。イスラム教のイブリースに相当する。その他ルキフェル・ルシフェル・ルチーフェロなどとも言われる。


アスモデウス

 アスモデとも言い、旧約外典『トビト書』に出てくる悪魔。


ベルゼブル

 ベルゼベル・ベルゼブブ・ベールゼブブ・ベルゼバブなどとも言われる。旧約聖書『列王紀』に登場する異教神であるが、新約聖書『ルカの福音書』にも出てくる。ヘブライ語で「ハエの王」を意味する。
 本来は、バアル=ゼブル、つまり「気高い主」という意味。これは「嵐と慈雨の神バアル」の尊称だったらしい。シリアのパルミュラにあるバアル神殿遺跡でも有名であり、冬に恵みの雨を降らせる豊穣の神だった。しかし、ヘブライ人たちは異民族の神を嫌ってバアル=ゼブルを邪教神とした。


ベリアル



リリト



デーモン

 デーモン(daemon)は、半神半人。そして、守護神である。このデーモン(demon)は、「デモン」とも言い、鬼神・悪霊・悪魔の意味。


バアル

 バアル(Baal)は、もとは北方セム族の豊穣神であった。古代オリエント各地で広く崇拝されたが、後に旧約聖書などにあるように偶像崇拝として排撃された。上記のベルゼブルと関係がある。
 旧約聖書『荒野の書』第二十五章に、

【ベオルのバアル】

01 イスラエルが、シティムに滞在していたとき、民はモアブの娘たちに習って背信の行為をし始めた。
02 娘たちは自分たちの神々に犠牲を捧げるときに民を招き、民はその食事に加わって娘たちの神々を拝んだ。
03 イスラエルはこうして、ペオルのバアルを慕ったので、主はイスラエルに対して憤った。
04 主は、モーセに言った〈民の長たちをことごとく捕らえ、主の前で彼らを処刑し、白日の下にさらしなさい。そうすれば、主の憤りはイスラエルから去るであろう〉
05 モーセは、イスラエルの裁判人たちに言った「おのおの、自分の配下で、ペオルのバアルを慕った者を殺しなさい」

06 そのとき、モーセと全イスラエル人が出会いの幕屋の入り口で嘆いている目の前に、一人のイスラエル人がミディアン人の女を連れて同胞のもとに入って来た。
07 祭司アロンの孫で、エルアザルの子であるピネハスはそれを見ると、共同体の中から立ち上がって、槍を手に取り、
08 そのイスラエル人の後を追って奥の部屋まで行き、この二人、すなわちイスラエル人とその女をともに突き刺した。槍は女の腹に達した。それによって、イスラエルを襲った災害は治まったが、
09 この災害で死んだ者は、二万四千人であった。>

 『第二法の書』第四章に、

【バアルに従った者の殲滅】

01 イスラエルよ。私が教える掟と法を聞いて、実行しなさい。そうすれば、あなたたちは命を得て、先祖の神が与える土地に入り、それを得ることができるだろう。
::02 あなたたちは、私が命じる言葉に何一つ加えることも、減らすこともしてはならない。私が命じるとおりに、神の戒めを守りなさい。
03 あなたたちは、主がバアル=ペオルでしたことを、その目で見たではないか。神は、ペオルのバアルに従った者をすべて滅ぼしたのだ。
04 神につき従ったあなたたちは、今日も生きている。
05 神から命じられたとおり、私があなたたちに掟と法を教えたのは、これから行って得る土地で、それらを行うためである。

06 あなたたちは、それを忠実に守りなさい。そうすれば、諸国の民はあなたたちの知恵と良識を認識して、彼らがこれらすべての掟を聞くとき「この大いなる国民は確かに知恵があり、賢明な民である」と言うであろう。
07 私たちの他に、身近にいつ呼び求めても応えてくれる神を持つ国民がどこにあるだろうか?
08 また私が、今日あなたたちに授けるこのすべての律法のように、正しい掟と法を持つ大いなる国民がどこにいるだろうか?>

のような記載があった。


ネフィルム



夢魔

 夢魔(むま)とは、夢の中に現れて人を苦しませる悪魔のことであるが、不安や恐怖を感じさせる夢そのものに対してもいう。


メフィストフェレス

 メフィストフェレス(Mephistopheles)は、ドイツのファウスト伝説に出てくる悪魔。ゲーテ『ファウスト』に登場して、ファウストに魂を売る契約をさせた悪魔。


モレク

 モレク(Molech)はモロク(Moloch)とも言って、もともと古代の中東で崇拝されていた神の名。しかし、モレクに子供を捧げる人身供犠が行われていたらしい。ソロモン王は、モレクの崇拝を行ったことが『列王記』に述べられていたり、モレクの記述は新約聖書にもあるが、ユダヤ人にとって避けるべき異教の神であった。


Kuroda Kouta (2008.09.12/2011.01.24)