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  芭蕉俳句の散歩道



はじめに

寂しさや
名月や
山中や
石山の
わせの香や
荒海や
象潟や
五月雨を
閑さや
五月雨の
夏草や
桜より
早苗とる
野を横に
あらとうと
行春や
草の戸も
ここでおわりかはじめか?
採茶庵跡


はじめに

 清澄橋から清澄通りまで、川の南側、つまり住友生命清澄パークビルの裏側に沿って「芭蕉俳句の散歩道」があり、全部で十八首。それをその順番で見ていこう。もしかしたら、最後から見ているのかもしれない。


 蛤(はまぐり)のふたみ(二身)にわかれ(分かれ)行秋(行く秋)ぞ。




寂しさや

 寂しさや須磨にかちたる浜の秋。




名月や

 名月や北国日和(ひより)定(さだめ)なき。




山中や

 山中や菊はたおらぬ湯の匂(におい)。




石山の

 石山の石より白し秋の風。




わせの香や

 わせの香や分入(分け入り)右は有明海。




荒海や

 荒海や佐渡によこたふ天河(あまのがわ)。




象潟や

 象潟(「きさがた」でなく「きさかた」)や雨に西施(せいし)がねぶ(合歓=ネムノキ)の花。西施については、『荘子』に二箇所出ている。




五月雨を

 五月雨をあつめて早し最上川。




閑さや

 閑さ(=静けさ)や岩にしみ入る蝉の声。




五月雨の

 五月雨の降りのこしてや光堂。




夏草や

 夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡。




桜より

 桜より松は二木を三月越し。




早苗とる

 早苗とる手もとや昔しのぶ摺(すり)。




野を横に

 野を横に馬牽むけよ(うまひきむけよ)ほとゝぎす。




あらとうと

 あらとうと青葉若葉の日の光。




行春や

 行春(行く春)や鳥啼(とりなき)魚の目は泪(なみだ)。




草の戸も

 草の戸も住替る代ぞひなの家。




おわりかはじめか?

 ここで、句の立て札は終わっています。つくづくと「ふり返り見れば芭蕉の心なりけり」。また、『奥の細道』なども読み直してみたいと思いました。




採茶庵跡

 芭蕉がお茶を飲んだ庵(いおり)でもあったのでしょうか。右側の小道から、私は出てきました。




 全景を見ると。




 芭蕉の姿でしょうか。




Kuroda Kouta (2010.04.06/2014.03.29)