総トップページにジャンプ

 はじめに=「実仮想空間」を作成する理由



○何のために何をするか?
○「実仮想空間」創作シアターの意味
○具体的な進め方
○素材部品の利用方法
○ツールの使い回し


○何のために何をするか?


 まず、何をしようとしているかを明確にしておきましょう。
 簡単に言ってしまえば、自分自身が「生きている証明」をしようということです。

 若い世代の人たちはむろんのこと、高齢者の方々も日々「生きている充足感」を得ようとするための一連の独自な空間を作ろうということなんです。なぜそんな途轍(とてつ)もないことを考えたかというと、ふつう「人間は他人のことに関しては無関心」な場合が多いからです。遺伝子がそのように組まれているのでしょうか、世間にはかなり自己中心的な人が多いようで、また誰もが他人のことに関係をするほど心のゆとりがないからでしょう。

 しかし、中には「世の中に奉仕をすることが生き甲斐」というような生涯を終えた人もいることはいます。
 例えば、聖人君子や宗教の開祖たちなどです。
 いまここでは、そんな人のことを言っているのではなく、ふつうの人を対象にしてるんですから、やはり当事者になって「生きている証明」をするための方便が必要になってくるのです。

 また、世の中には飽きやすい人が多いから、何とか長続きするようなことを考えなければなりません。
 はじめは珍しくて興味を示しても、すぐに飽きちゃうんです。そして、投げ出すことになります。ですから、飽きないための基本的な内容を考えます。
 呼吸をしたり、食事をするような日々行う基本的なことには飽きません。
 飽きてしまうと、生きていけないからです。中には、人生そのものに飽きて、死んでしまいたいなどという贅沢な人がいることにはいますが、それはおそらく例外でしょう。面倒くさいから、食事をしないなどという人はいないのではないでしょうか? 一回や二回ならばともかく、1ヶ月もしないというわけにはいかないからです。

 その食事ですが、日本人でしたら米を主食としたものがいいようです。
 例えば、ステーキなどを続けて食べていると、やはりふつうの和食が欲しくなるそうです。外国に出張した人が、そのように言うのですから、その通りなんでしょう。だから、ゴージャスな食事を日々続けるよりも、何となく地味な和食が長く続く食べ物であるんです。

 つまり、ここでしようとしているのは地味な方法で日々の充足感が得られるシステムの確立なんです。
 そして、それを生涯において続けたとしても、飽きがこなくて次第に奥行きが深くなっていくように工夫をしなければなりません。それはちょうど、日記を書くようなものでしょう。
 日記そのものは紙に書かれた文字にしか過ぎないのですが、その内容に含蓄があったり、意味があれば継続をしていくことができ、それでよいのではありませんか。


 この rikwhi(リックフィー)は、そのようにして考えられました。
 ちゃちな模型のようなもので、本当に「そんなことが生き甲斐として実現できるかどうか」と心配をする人や訝(いぶか)る人も中にはいるでしょう。

 かつて、私は無線メーカーの下請けで仕事をしていたころに、「YS-11という飛行機のフライトシミュレーター」のプログラムを作ったことがあります。そのときに、「こんなちゃちなことで訓練をしたパイロットが、実際に旅客を乗せて操縦をしても大丈夫だろうか」などと、心から杞憂したことがあります。
 しかし、実際にはそのシステムが航空会社でパイロットの訓練に大いに役立ったということでした。
 それと似たものに、交通博物館にある「電車の運転シミュレータ」があります。私もときどきやってみるんですが、なかなか面白くて熱中をしてしまいます。

 何のことはない。子どもたちのテレビゲームと同じなんです。
 それが、現実の身の回りのことか、仮想空間の中のことかがわからないことさえ起こりえるほどです。なぜならば、子どもたちの中で友達を殺してしまうような事件が報道されることがあり、そのときの報道や記事によると「殺された子が、しばらくすると生き返る」と実際には思っていたのだと殺した子が述べています。

 つまり、現実と仮想空間の区別が付かなくなっちゃうんです。
 もっとも、江戸時代に歌舞伎や芝居を見ていた武士が、興奮して舞台に駆け上がり、悪役の出演者(役者)を斬り殺したというような記録が残っていることから、強(あなが)ち子どもたちを思慮がなく愚かだとは言えないようです。
 そんなことが、この rikwhi にも言えるんですから。


○「実仮想空間」創作シアターの意味


 ちょっと厳かな名称ですけれど、何のことはありません。
 英語の
   「Real-Imagination-Kingdom with huristic idea
の頭文字を取っただけです。

 つまり、「実仮想空間」とは「Real-Imagination-Kingdom」に対する私なりの拙(つたな)い和訳なんです。
 簡単な単語で、「real」は「実際の」、「imagination」は「想像」、「kingdom」は「王国」です。
 また、「huristic」は「自分で見いだす」というような意味、「idea」はご承知のように「概念」です。そして、「with」は前置詞で「……を用いて」ということはご承知のとおりです。


 「ヒューリスティック」という言葉は「システム」などと同じように、近年になってからそのまま日本語として使われました。「発見的技法」などと訳される場合もある便利な単語です。そしてこの「ヒューリスティック」という英語以外は、私の古い「赤尾の豆単」にもあったので、いわゆる日常用いる基本的単語のようです。
 何となく、こじつけのような感じがしないでもありません。
 そこで、わかりやすくするために全体で「『実仮想空間』創作シアター」とすることにしました。そして、それも長くて面倒ですから、頭文字を取って「rikwhi」としたんです。
 そして、簡単に「リックフィー」と発音をすることにしました。

 なぜここで、「実仮想空間」を名称の中でことさらに明らかにするかというと、このシステムが医学の心療内科などでも利用ができると考えたからです。
 つまり、「砂療法」や「箱庭療法」、そして「ロールシャッハテスト」や「TAT」などと同じように、近い将来は利用されることを考えたのです。そして、「回想創造法」や「自己福音書」などという言葉と同様に、他の方法と区別をするとともに責任の所在を明確にするために名称の中に残した次第です。


○具体的な進め方


 能書きばかりを言っても、具体的には何のことかわかりません。
 ここで、一例を示しておきましょう。
 「どこまでを素材と考えるか?」という、かなり重要な問題のことです。

 ライスカレーを作る場合のことを考えてください。
 ふつう、スーパーへ行ってニンジンやジャガイモ、そして鶏肉などを買ってきます。カレー粉やルーも台所になければ、買わなければなりません。
 ここで、面倒だからと言ってパックに入っているものを買ってきて、お湯で暖めて別に用意をしたご飯にかける人もいるでしょう。さらに億劫なので、中村屋やC&Cで外食してすましてしまう人もいるようです。
 また、反対に味にこだわる人がいて、鶏の飼育をしたり、ジャガイモやニンジンを栽培する人が1万人に1人くらいの割合でいるかもしれません。そして、さらにインドの高原にスパイスを求めるために探検をしたりもするでしょう。
 中村屋の娘婿だったビバリ・ポオーズなどは、その一人のようです。そのような努力の結果、独特の味ができたといいます。

 ここでは商品を作ったり、多くの人に味を納得させるという以前の問題です。したがって、自分自身がまず満足をすればよいわけですから、何とか手持ちのものですましてしまいます。
 つまり、この rikwhi では味そのものは最上のものを求ていくものの、素材は現実にすでにあるものを工夫して使うという方法を採用します。そのために、アプリケーションやソフトウエアは最大限に活用をしようというのです。
 むろん、Java や C を使えば同じことが可能です。さらに、小回りが効くので便利でしょう。しかし、その反面ではアルゴリズムが長くなって面倒です。また、それでは誰でもが簡単にはできなくなってしまいます。

 そんなわけで、あまり費用をかけないで、手数の少ない方法、つまり時間のロスのない一連の方法を考えてみました。
 例えば、次のような例はいかがでしょう。

    ただ紙芝居のように画像だけを変化させる例

    見出しのようなものを付けてコマを進める例

 しかし、これでは何となく物足りないようです。
 できたら、人物が動いたほうが面白いのではないでしょうか。
 そこで、物語の主人公になるために、自分自身が歩いているところを実現してみましょう。むろん、これは大きな場面に用いる素材ですが、その素材を作る簡単な具体的方法をメモしておきます。


(1) デジカメで撮影した写真

 まず、デジカメで撮影をした写真を一枚用意します。大きくても小さくても、それなりにできますからかまいません。
 参考までに私は、オリンパスのμ20-DIGITAL という 400万画素のデジカメに、256MB(メガバイト)のピクチャーカードを入れて使っています。



(2) 人体部分の切り抜き


 (1) の写真から人体部分を切り抜きます。
 ここでは、六角大王というソフトを使いました。マニュアルの指示通りに進めていくと、一枚の画像から問題なく一個の背景を除いた立体的な画像ができあがります。


(3) ポーズの作成

 その画像に六角大王のライブラリにある「歩く」ポーズを適用して、何枚かの画像を作成します。次に、作成をしたそのすべてを表示してみましょう。つまり、パラパラ漫画になる一枚ずつの分解をした形です。

  

  

  



 なお、上の図は右横に進んで、次の行へ移って右横に進み、4段目にある1枚で終わりになります。つまり、パラパラ漫画の10駒(コマ)分を用意したわけです。


(4) アニメーションの作成

 (3)で作成をした10枚を Paint Shop Pro 9 に付属をしていた Animation Shop 3 というツールを利用して動画にしました。
 なお、ホームページビルダーに付属しているウエブアニメーターを利用するのもよいでしょう。二つ方法があるときは、使い勝手のよいほうを選べばいいのです。
 また、フリーソフトにもアニメーションを作成できるツールがあるようです。
 いろいろと工夫をして、自分の手持ちの使い慣れたものを利用するようにしてください。


 やってみたのですが、何となく後ろ向きに歩いているみたい。
 まったく、モデルになってくださった人に申し訳ありません。タイミングをちょっと変えればOKなのですが、面倒なのでまだやっていないんです。


(5) 素材として保管

 これを素材として保管して、この作業は終了です。
 このようにして一度作成をした素材は、必要な箇所に後で何度でも使えるので便利です。
 また、素材を作成するときにその素材となったもの、つまり部品のレベルでも別の素材にも再利用ができるので便利です。


○素材部品の利用方法


 素材は必ずしも単体として利用をしないで、部品のレベルで別の素材に組み込むこともできます。
 例えば、上の10齣の画像を透過GIF にして「Flash Maker 2」に組み込んでもよいでしょう。
 下記の例は、透過GIF にするときに手を抜いたので、モデルになった人の輪郭しかありません。頭髪などはバックの色と識別が付かなかったために、抜けてしまったところがあるんです。私が面倒くさいことが嫌いなために、モデルの人が不愉快な気持ちになられたら、ごめんなさい。
 また、実際の歩行と人物の移動がマッチしていません。そのために、何となくおかしな歩き方になっちゃいました。むろん、本当は工夫をして目立たないようにしなければならないのですが、……。

 しかし、ここでは方法の感じだけを知っていただくために、直さずに示しています。そのことも申し訳なく思っています。
 そんなことをご承知ください。

     フラッシュと組み合わせて素材を利用した例

 堤防を向こうから歩いてきて、手前に去っていくシーンです。
 歩き方なども、もっと細かいステップにして自然に歩く感じにしなければいけません。


○ツールの使い回し


 動画を作るのに、いちいち何枚かの画像を作っていたのでは、時間がかかってしまいます。そこで、デジカメのムービー機能を利用することを考えてみましょう。最近のデジカメには、ふつうムービー(動画)を撮影する機能が付いているようです。15秒程度の短いものが多いようですが、それでも利用価値が大いにあります。中には、音声まで取り込んでくれるものもあるので便利です。

 しかし、そのまま使えない場合もあります。私のデジカメはムービーが Quick Time 方式のファイルで作られますので、逆に不便です。そのような場合は、何らかの加工が必要になります。また、すべてのことができるツールがあればよいのですが、なかなかそうはいきません。それぞれのツールには持ち味があったり、機能の制限があるからです。

 そんなときには、手持ちのツールを使い回して、何とか目的を達成してください。
 ここでは、私がデジカメで撮ったムービーをホームページに公開するときに用いる手順を一例として、参考までに記しておきましょう。


(1) デジカメでムービーを撮影する

 電車の運転席の後ろから、前方の景色を映してみました。
 もしも、Quick Time が用意できているパソコンでしたら、次の映像をご覧ください。

     デジカメで撮影をしたムービー

 これでは、ちょっと小さいようです。他の画像とのバランスが取れないのです。
 また、ファイルには「Quick Time」特有の拡張子「.MOV」が付いています。この拡張子でも「Flash MX」では読み込みOKなのですが、Windowsムービーメーカーではダメなんです。
 仮にこの大きさで「Windows Media Player」も読めるようにしてみます。そしてBGM も付けてみましょう。
 BGM (バックグラウンド ミュージック)は『青空の入門・創作ページへようこそ!』の「BGM の作り方と扱い方」にある「子守歌」をそのまま利用しました。

 そんな工夫をしても、デジカメで撮ったままですと何となく小さいようです。
 もっとも、分解能のいい大型のものでしたら、大きな画面で撮影ができるのかもしれませんが、私のものでは下記の大きさが限界のようです。

     変換してBGM を付加したムービー

 なお、このムービーも内容には意味がありません。
 むろん芸術作品ではなく、単にテストをするためのものなのです。
 ただ、デジカメを上に向けて10秒間ほどシャッターを切っただけのものに、効果を考えて手持ちの自前音楽を貼り付けてみました。

 それでも、拡張子「.wmv」ファイルに変換をしてファイル名が「冬のエチュード(仮称)」となっているところを見ると、おそらく何とかして仕上げるつもりだったでしょう。最初のころに、いろいろと確かめたテストなので、今となっては何をしようとしていたかをよく覚えていないのです。
 そんなわけで、何となく物足りないような気がしませんか?
 そこで、私は次のような方法でファイル変換をしてしまいます。


(2) 使いやすい形にファイル変換をする

 「Windows Media Player」でも読める拡張子「.AVI」か「.wmv」に変換をするとともに、大きさを2倍(面積で4倍になる)にします。すると、「640×480」ピクセルとなって扱いやすくなるんです。でも、画質が落ちてしまうことはやむおえません。
 このときのツールとして、私はホームページビルダーに付属していた(おまけで付いていた)ウェブビデオ スタジオというツールを使います。
 このツールは、「Quick Time」ファイルの「.MOV」も読み込めて、「.AVI」か「.wmv」のいずれかにアウトプットできるからです。さらに、出力の画面のサイズまで細かく指定ができます。しかし、ちょっと私には気に入らないところがあるので、実際のムービーはWindowsムービーメーカーやフラッシュで仕上げるのです。

 そのファイルは、おそらくあなたのパソコンでも「Windows Media Player」で映すことになるでしょう。
 ここでは示しませんが、その映像はかなり大きいので読み込みに時間がかかってしまい、途切れてしまうかもしれません。そんなときは、再プレイをすると、ちゃんと映るようです。
 しかし、「Quick Time」や「Real Time」プレーヤーをノーマルに使っている場合には、考え方がまったく逆の話になってくるようです。

 ついでながら、おまけに一言。
 この(1)で示した路線は、単線ですからローカルの感じがします。いったい、どこだと思いますか。むろん、東京都内です。東京都にも、西部是政線のような単線で軽便鉄道のような区間が残っています。そして、ついこの間まで無人駅が多かったのです。
 また、京王線の競馬場線のように開催日以外は2両のワンマンなんていうのもあるんです。
 ごらんいただいたのは、私がよく利用する多摩動物公園線で高幡不動からちょっと走ったところなんです。
 右側を走っているモノレールのレールが最後のところで前方に見えるのが、おわかりでしょうか。


Kuroda Kouta (2005.03.24/2007.09.25)