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  坪内逍遙・會津八一・樋口一葉



 かねてから考えていた坪内逍遙と會津八一、そして樋口一葉の博物館を見学に行った。

 坪内逍遙(つぼうちしょうよう、1859−1935、76歳)は、シェークスピアの翻訳などで有名。
 會津八一(あいづやいち、1881−1956、76歳)は、歌人としても素晴らしい作品を残している。
 樋口一葉(ひぐちいちよう、1872−1896、24歳)は、5000円札のデザインにもなってご存じのとおり。薄幸の一生を過ごしたと言われているが、……

 上の順序は、年代などに関しては意味がなく2007年6月28日(水曜日)、梅雨の合間の晴れた日に私が訪問をしようとした順序なのです。しかし、実際には下記のような順番になってしまいました。

 まず、會津八一
 新潟の記念館に行ったことがあるが、そのときに字の美しさと短歌の素晴らしさに陵駕していることに気づいた。そして、強い印象を受けたのである。数年前に「會津八一記念博物館」ができたので、一度行ってみたいと考えていた。
 下記は展示してあった作品の一つ。後で気づくが「一葉記念館」にも、似た構図のものがあった。
 また、會津八一は坪内逍遙からも直接に学んだと書いてある。




 そして、坪内逍遙の演劇博物館。
 建てた当時の昔と変わっていないようだ。少なくとも私が学生時代(もはや40年も以前)とは同じスタイル。エリザベス時代(16世紀のイギリス)にあったフォーチュン座をモデルとしている。実際には、この建物の手前の広場が一般席になったみたい。両側の建物は桟敷席となる。




 演劇博物館のズームアップ。6号館である。何回かの改造を経ているので、上の写真とはだいぶ異なっているようだ。




 なお、古い建物にはレリーフがあったりする。演劇博物館ではないが、その手前の建物にあったもの。




 それはともかく、演劇博物館の内部。落ち着いた雰囲気で、床も木造。木鳴りというのだろうか、歩くと軋(きし)んで独特の音がする。




 入り口にある坪内逍遙の像。
 下の石の左側には、

    <むかしひと
    こゑも
    ほからに
    たくうちて
    とかしい
    於もわ
    みえ
    きたる
    かも
       秋艸道人


と書いて(彫って)あった。
 秋艸道人は、會津八一のペンネーム。




 ちょうどこの日は、古川ロッパの回顧展をやっていた。ロッパ(緑波)は、昭和のはじめにエノケン(榎本健一)と並び称された喜劇界のトップスター。何回か映画や初期のテレビで見たことがあるが、でっぷりと太っていたように覚えている。
 この演劇博物館には、今までに何回か見学に来た。前に来たときは、宝塚の「ベルサイユのバラ」というのをやっていた。そこには、オスカル役の着たドレスなどがあって、女性でもずいぶん大きな人だなぁと感心をしたことを記憶している。




 ついでに創設者の像。




 そして、そこから反対側を見ると昔ながらの講堂があった。




 そこから、都電に乗ってみた。
 つまり、早稲田駅から都電荒川線で三ノ輪駅に行く。終点から終点まで、160円。非常に安い。均一料金だから、そうなるのだろう。




 上の写真は、三ノ輪駅で降りて乗ってきた車両をパチリ。すでに、行き先表示は終点の早稲田になっている。手前の看板には、この駅が「日本の駅」何選かに選ばれたことが書いてあった。


 そして最後が、樋口一葉
 建物はすっかり新築されて、素晴らしいものになっていた。
 最初に行ったのは、まだ学生時代。台東区竜泉寺町(現在は竜泉三丁目)にあった亀島洋一さんのお宅のすぐそばにあって、彼が案内をしてくれた。そのときには、何となく「まわれば大門の」などという感じを受けたことを覚えている。すでに40年も以前のことである。場所は同じであるが、木造の小さい建物だった記憶が何となく残っている。




 館の前の小さな公園には、下のような一葉の碑があった。




 字が難しくて読めない。しかし、ちゃんと横には、下図のような説明。




 ついでに、もう一つ石碑。




 さらに、「樹」について。




 帰りは、東京メトロ(地下鉄)で秋葉原駅下車。そこから、岩本町まで歩く。約5分。岩本町からは、京王線と乗り入れをしていて、都合がよい。また、そのようにすると直線的に移動ができるので、時間的にも早いかもしれない。
 岩本町三丁目の説明。




 私は、乗り換えの途中で神田川を見るのが楽しみ。もはや、川とは言えないような姿だが、……。
 橋には、「昭和橋 大正五年三月完成」と書いた銘板が付けてあった。




 その橋の下には、水上バスの発着場がある。右の建物が、書泉。




 歩道橋から、書泉のほうを見ると。




 上の写真で、左下が神田川。右上が、高速道路。そして、いつもは橋を渡って書泉の下のところから東京メトロに出入りする。
 ちょっと蒸し暑かったものの非常に有効で、楽しい半日であった。


Kuroda Kouta (2007.06.27/2010.10.10)